オナニーの頻度はどれくらいが多い?正しい方法やオナ禁の効果についても解説

このコラムのポイント

  • オナニーの最も多い頻度は「週2-3日」(21.3%)

  • 適度なオナニーはホルモンバランスの改善やストレス軽減に効果的

  • 不適切なオナニーはEDリスクを高める

オナニーのやり方は多種多様です。そのため、自分の方法が正しいのか、頻度が異常ではないのか、気になる方も多いはず。

この記事では、オナニーの最も多い頻度やメリット、正しいオナニーの方法や、オナ禁による効果についても詳しく解説します。自分に合ったオナニーの頻度や方法を見つけ、生活の質を向上させましょう。

1日に何度もオナニーするのは異常?最も多い頻度は週1-3日程度!

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

JEXによる2020年の調査では、オナニーの最も多い頻度は「週2-3日」(21.3%)と「週1日」(21.0%)でほぼ同じ割合を示しており、合わせると全体の約42%です。これは、週1-3日程度が最も一般的な頻度であることを示しています。

20代のオナニー頻度

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

20代のオナニー頻度を見ると、毎日(19%)と週4-6日(18%)を合わせて、約37%が高頻度で行っていることがわかります。

週2-3日が23.3%で最も多く、7割近くの人が週に1回以上オナニーをしています。「したことない」人は、全年齢の中では11.3%と最も高い割合です。

30代のオナニー頻度

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

30代のオナニー頻度を見ると、20代と同様に週2-3日が最も多いです。ただし、毎日している割合は、20代の19%と比べて8.4%ほど減少していることがわかります。

40代のオナニーの頻度

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

40代のオナニー頻度になると、一気にペースが減少していることがわかります。週1日(28.3%)が最も多く、毎日の実施はさらに減少しています。

50代のオナニーの頻度

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

50代のオナニー頻度は、40代と同様に週1日(20.9%)が最も多いです。50代の特徴としては、1年以上していない(14.5%)や年数回程度(9%)など、低頻度層が増加しています。

60代のオナニーの頻度

(JEX「ジャパン・セックスサーベイ2020 調査結果報告書」を参考に編集部作成)

60代になると、1年以上していない人が22.4%と最も多いです。全体的に頻度が低下する傾向がありますが、週1日が22.3%と次に多いため、個人差が大きいことがわかります。

 

年齢別にオナニー頻度を分析してみると、年齢が上がるにつれて高頻度(毎日・週4-6日)の割合が減少することがわかります。50代以降で低頻度層が増加しますが、各年代とも週1-3日程度が主流です。

1日に何度もオナニーをすること自体は、病気や異常な状態ではありません。重要なのは、オナニーが日常生活や人間関係に支障をきたしているかどうかです。

オナニーのことで頭がいっぱいになったり、制御できず生活に悪影響がある場合は、お近くの専門クリニックや精神保健福祉センターに相談してみてください。

自分でコントロールできているのであれば、過度に心配する必要はありません。

オナニー3つの良い効果

引用:オトナの保健室「【高頻度オ◯ニーVSオナ禁】オ◯ニーによる人生のメリットが凄すぎた!軍配はどちらに?

オナニーは男性の健康に良い影響をもたらす可能性があります。具体的な効果として、身体的・精神的・性機能への3つが挙げられます。

身体的な効果|ホルモンバランスの改善や疾病予防

適度な回数のオナニーはテストステロンという男性ホルモンの分泌が促進されるため、骨の形成や筋肉の増加などの男性らしい体格づくりをサポートする効果があります。また、新陳代謝が活発になり、免疫力が向上するとされています。

オナニーは疾病予防にも効果的です。欧州泌尿器科専門誌に掲載された調査によると、20代男性の場合、月21回以上の射精で前立腺がんリスクが20%以上低下することが報告されています。

参考:European Urology「射精頻度と前立腺がんのリスク

精神的な効果|ストレス軽減や集中力の向上

オナニーは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、幸福感をもたらすエンドルフィンを分泌させるため、ストレスを軽減する効果があります。また、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌促進効果により、質の高い睡眠を得やすくなることがあります。

オナニーによる精神的な効果は、心身のリラックスだけではありません。個人差がありますが、性的欲求が満たされることで一時的に集中力が高まったり、脳が活性化されることで創造性を刺激する効果も期待できます。

性機能への効果|ED予防や生殖機能の維持

オナニーによる定期的な射精は、血管の健康を保ち、勃起不全(ED)の予防に役立つことがあります。ED重症度との間に強い関連性は見られませんが、勃起機能と尿失禁の回復の両方に有望なアプローチである可能性があり、陰茎組織の線維化を防止する効果があるとされています。

参考:神経温存根治的前立腺摘除術後の術後経過における自慰と機能的転帰との関連性

なお、不適切なオナニーは逆効果になる場合があります。強い力でペニスを握ったり、足ピン状態でのオナニーは、EDによるリスクを高める可能性があるので注意が必要です。適切な頻度、かつ正しい方法でのオナニーが、性機能への良い効果をもたらします。

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床オナは治すべき?正しいオナニー方法を解説

床オナは、うつ伏せになってペニスを床にこすりつける行為です。この方法は日本特有の問題とも言われ、神経が鈍感になることで勃起不全や中折れのリスクを高める可能性があります。

そのため、床オナは医学的に治療の対象となる可能性がある行為です。ここでは正しいオナニーの方法を解説します。

推奨される体勢

適切なオナニーの体勢は、身体に負担をかけず、自然な形で性器を刺激することが大切です。仰向けや座る姿勢は、体重の圧力を分散してペニスへの過度な圧迫を防ぐことができます。リラックスできる環境で行うのが理想です。

とある調査によると、オナニーする際の姿勢で最も多いのは「椅子に座る(33.6%)」、次に多いのが「仰向け(33.6%)」です。過半数を占めるメジャーな姿勢は無く、人それぞれ異なることがわかります。

基本的な手順

正しいオナニーの手順を以下にご紹介します。

まず、リラックスした状態を作り出すことが大切です。お風呂上がりや就寝前の時間に行うと良いでしょう。
手の摩擦によるダメージを防ぐため、市販のローションなどの潤滑剤を適量使用します。これはペニスの皮膚を保護し、快感を増す効果があります。
ペニスを握る際は、あまり強く握らず、自然な握力で行います。強いグリップは、神経の感度を下げる要因となるため避けましょう。
ゆっくりとリズムを変えながら刺激を与え、自分のペースで快感を引き出しましょう。急激な動きは避けます。
射精のタイミングを見計らい、必要に応じて速度や強さを調整します。これにより、過度な刺激を避け、自然な射精感を味わうことが可能です。

床オナの習慣がある場合は、上記の手順に沿って行うことで、正しいオナニーへの移行が可能です。また、包皮はなるべく剥いて、やさしく握るようにしましょう。

オナニーのやり過ぎは危険?不適切なやり方の場合はEDリスクを高める

「テクノブレイク」という言葉をご存知でしょうか。オナニーのやり過ぎによって死に至るという説のことです。しかし、テクノブレイクはネット上で生まれた俗語であり、医学的な根拠は一切ありません。(そもそも何十回も射精することが不可能)

オナニーのやり過ぎによる直接的な危険性はなく、しいて挙げるのであれば、疲労感の増加や陰部の炎症が起こる可能性があります。

オナニーのやり過ぎとEDの関係においても、直接的な関連性は未解明です。ただし、不適切なオナニーが習慣化している場合は、EDや膣内射精障害を発症するリスクが高まるのは事実です。

また、過度にオナニーをしすぎると、テストステロン値が下がるといわれています。

引用:Dクリニックグループ「テストステロンについて〜男性更年期との関係とテストステロンを増やす方法〜

不適切なオナニーは、床オナだけを指すわけではありません。以下に例を挙げますので、自分のオナニーがEDリスクを高めるものではないか、確認してみてください。

<不適切なオナニー>

  • 床オナ
  • 足ピン
  • 強グリップ
  • 高速ピストン
  • 高刺激なオカズ
  • 半勃起状態での射精
  • 長時間(1回30分異常)のオナニー

実際の性行為で再現できないような方法で射精することが習慣化してしまうと、EDリスクを高める可能性があるので、注意しましょう。

パフォーマンスアップしたいなら、オナ禁よりテストステロン補充療法がおすすめ!

スポーツ選手などが、試合前に禁欲することで集中力や体力を温存し、パフォーマンスを向上させるというのはよく聞く話です。しかし、オナ禁とパフォーマンスアップは、直接的な医学的根拠はありません。

とはいえ、オナ禁によりパフォーマンスが向上すると感じる人がいるのも事実です。考えられる要因としては、男性ホルモンであるテストステロンの一時的な増加です。

テストステロンは筋肉の成長や攻撃性、集中力などに影響を与えるため、パフォーマンスが上がったと感じることがあるでしょう。

テストステロンの多い人は、男性らしい体つきになるだけでなく、前向きでチャレンジ精神が豊富です。また、テストステロンには抗肥満作用や抗メタボリック作用があるため、スリムに見えるという特徴もあります。

食べ物やサプリメントで増やすこともできますが、医療の力に頼るのも一つの方法です。Dクリニックでは、ホルモン補充療法としてテストステロンの筋肉注射に対応しています。

テストステロンの不足は男性更年期にもつながってしまうため、最近調子が悪いと思ったら、早めにクリニックで相談するとよいでしょう。

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まとめ

オナニーの頻度やメリット、正しい方法について紹介しました。JEXの調査によれば、一般的な頻度は週1-3日程度です。1日に何度もオナニーしていても、生活に支障がなければ過度に心配する必要はないとされています。

オナニーには身体的な健康効果があり、ホルモンバランスの改善や免疫力の向上、さらには前立腺の健康維持といった利点があります。精神面でも、ストレス解消や睡眠の質向上に役立ちますが、オナニーを行う際の方法には注意が必要で、床オナのような日本特有の習慣は性機能に悪影響を与える可能性があります。正しい姿勢や手順を守ることが大切です。

オナ禁によるパフォーマンス向上については、科学的根拠に乏しいですが、短期的にはテストステロンの増加や精神面での変化をもたらすことがありますが、長期的なオナ禁は、健康上のリスクとなる可能性が指摘されています。健康的なオナニーのために、個人の状態に応じた適度な頻度と正しい方法を心がけることが重要です。

自分の体調や心の状態に合わせて、オナニーという行為を楽しみつつ、健康的な生活を送る一助としてご活用ください。