アナニー(前立腺オナニー)は何が危険?やり方や注意点を解説 | Dクリニックメンズヘルス【公式】-ED・男性更年期治療・男性の健康専門外来

アナニー(前立腺オナニー)は何が危険?やり方や注意点を解説

このコラムのポイント

  • アナニーは前立腺刺激で快感を得る自慰行為

  • 痔や前立腺炎、括約筋の緩みなど重大な健康リスクがある

  • 医学的な観点では、アナニーは推奨されていません

前立腺を刺激するアナニー。一般的な自慰行為とは違った快感を得られる一方で、危険を伴う行為でもありおすすめできません。

この記事では、一般的なアナニーのやり方や注意点、よくある疑問などを、​​実際にアナニー経験のある方の生の声を交えながらわかりやすく解説します。(アナニーを推奨するものではありません。)

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Mさん
アナニー経験がある男性。SMの世界に興味を持ち、プレイを深める過程でアナルへの刺激に快感を得るようになったのだとか。アナニーの頻度は月1〜2回程度。

アナニーとは前立腺を刺激する自慰行為

アナニー(前立腺オナニー)は、男性が肛門から指や専用の器具を挿入し、前立腺を刺激することで快感を得る自慰行為です。アナルとオナニーを組み合わせた言葉で、特に前立腺を中心に性感を追求する行為として知られています。

前立腺は男性特有の器官で、膀胱の直下に位置し、尿道と射精管が交わる重要な場所にあります。この前立腺は性感帯でもあり、刺激することで強烈な快感を得ることが可能です。

アナニーの特徴は、前立腺への刺激により得られるオーガズムが射精を伴わない点です。そのため、通常のオナニーと比べて、長時間にわたる快感を体験することができます。

前立腺は女性のGスポットに相当する性感帯と言われており、男性であれば誰でも快感を得ることが可能です。

ただし、この行為にはリスクも伴います。推奨はできませんが、どうしても試してみたいという場合は、衛生管理をしっかり行い、無理な刺激を避けることが大切です。

アナニーは危険?する前に知っておくべき4つの注意点

アナニーは前立腺を刺激することで快感を得る自慰行為ですが、その一方でいくつかの注意点があります。危険と言われる理由について、事前に理解しておくことが大切です。

注意点1|痔の原因になる

痔には、切れ痔といぼ痔の2種類があります。アナニーをするとそのどちらのリスクもあるため、無理な挿入は避けるようにしてください。

例えば肛門出口の皮膚が傷つくと、痛みと出血を伴う裂肛(切れ痔)を引き起こす可能性があります。また、過度な負担により内肛門括約筋や肛門粘膜組織の毛細血管が鬱血して血行不良となってしまうと、痔核(いぼ痔)になることがあります。

切れ痔は適切なケアを行うことで比較的治りやすいですが、いぼ痔は大きくなったり脱出してしまうと、自然治癒が難しく、手術が必要になるケースもあるため注意が必要です。

注意点2|肛門括約筋(肛門の筋力)が緩くなる

肛門括約筋は便やおならを制御する重要な役割を果たしています。アナニーによってこの筋肉や神経が損傷すると、肛門を締める力が弱くなり、便失禁が常習化する可能性があります。

便やおならの制御が難しくなることで生活に大きな影響をきたすこともあるため、アナニーのやり過ぎには十分注意しましょう。

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アナニー経験者のMさん
女性の膣とは違い、肛門は挿入するための器官ではないので、括約筋が断裂してしまうリスクがあります。便意を催した時に我慢するための筋肉が緩み、オムツなしでは生きていけない身体になってしまうという話もあるため、大変危険です。

注意点3|肛門や直腸を損傷する可能性がある

肛門や直腸は非常にデリケートな部分であり、無理な挿入や不適切な器具の使用によって損傷を受けることがあります。裂傷や感染症、さらには内出血など深刻な問題につながる場合もあるため注意が必要です。

アナニーはさまざまなリスクを伴う行為のため、頻繁におこなうのは避けたほうがいいでしょう。どうしてもアナニーをしたいという場合は、注意点を十分に理解し、適切な方法で行うことが大切です。

注意点4|前立腺炎やEDにつながる

アナニーをすると、前立腺が炎症を起こしてしまうリスクがあるため注意が必要です。前立腺の両側には勃起神経が通っているため、炎症が神経に影響を及ぼすとEDを引き起こす可能性があります。

炎症が慢性化すると、痛みや違和感に気付きにくいため、知らないうちに症状が進行することがあります。前立腺炎による精子の質の低下も報告されているので、将来的に子どもを作りたいと考えている方は特に注意しましょう。

💡 関連情報

EDでお悩みの方は、Dクリニックの専門記事「ED(勃起不全)を改善する方法とは 〜原因と5つの治し方について〜」もご覧ください。原因別の対処法から最新の治療法まで詳しく解説しています。

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アナニーに関するよくある質問

ここでは、アナニーに関する質問とよくある回答を紹介します。

アナニーは体に悪い?

医学的な観点では、アナニーは推奨されていません。誤った方法や過度な刺激は、前立腺や周辺組織を傷つけ、炎症や出血、感染症のリスクを高める可能性があります。

どうしてもアナニーをしたい場合は、適切な手順を守り、無理な刺激を避けることで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。ただし、過度な頻度や強い刺激は、前立腺炎やED(勃起不全)の原因となる可能性があるため、注意が必要です。

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アナニー経験者のMさん
アナニーは、準備の手間や衛生面、身体的にも推奨はできません。また、頻度が多ければ多いほどリスクも高まるので、興味本位なのであれば控えるべきでしょう。

前立腺の位置がわかりません

前立腺は直腸の壁越しに触れることができ、膀胱の直下、恥骨の間にあります。初心者は指や専用器具で慎重に探ってください。

まとめ

この記事では、アナニーについて、その定義から注意点、よくある質問までを網羅的に解説しました。

アナニーは前立腺を刺激する自慰行為ですが、誤った方法や過度な頻度で行うと、痔や前立腺炎、EDなどの健康問題を引き起こす可能性も指摘されています。

健康面への影響が懸念されることから、安易にアナニーを行うことは推奨できません。もしアナニーを行う場合は、清潔を保ち、潤滑剤を使用し、肛門や直腸を傷つけないように優しく行うことが大切です。

また、自身の体調と向き合い、異変を感じたら医療機関に相談することも重要です。自分の体調や反応に常に気を配り、無理をしないように心がけてください。

ED症状など、デリケートな悩みを抱えている方は、メンズヘルス専門のDクリニックへご相談ください。経験豊富な専門医が、プライバシーに配慮しながら適切な診断と治療をご提案します。

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