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性病検査はどこでできる?検査キットと病院は何が違う?

このコラムのポイント

  • 性病検査は保健所・医療機関・郵送検査の3つで受けられる

  • 保健所は匿名・無料だが、調べられる項目と日程は自治体で決まる

  • 郵送検査は陽性なら受診が必要。主要な性感染症をまとめて調べるなら医療機関

性病検査(性感染症の検査)は、保健所・医療機関・郵送検査の3つで受けられます。保健所は匿名・無料、医療機関は症状があれば保険が使えてそのまま治療まで進められ、郵送検査は人に会わずに自宅で採って送れます。どこで受けるかで、費用、結果が出るまでの時間、陽性だったあとの動き方が変わります。

この記事では、3つの場所の違い、住んでいる地域の無料検査の探し方、郵送検査キットと病院の違い、受ける時期を紹介します。

性感染症の検査を受ける3つの場所。保健所は匿名・無料で項目は自治体で決まっている、医療機関は症状があれば保険でその場で治療まで進める、郵送検査は自宅で採取できるが陽性なら結局受診が必要

受けられる場所は保健所・医療機関・郵送検査の3つ

厚生労働省は「検査は、保健所や医療機関で受けることができます」と案内しています(厚生労働省「性感染症」)。これに市販の郵送検査を加えた3つで受けられます。

 保健所医療機関郵送検査
費用無料症状ありは3割/なしは全額キット代のみ
名前匿名で受けられる保険証を使えば記録が残る不要なサービスもある
項目自治体が決めている症状と心当たりに合わせて選べる商品ごとに決まっている
結果数日〜2週間(即日のところもある)即日〜数日投函から数日
陽性だったとき医療機関を紹介されるそのまま治療に入れる改めて受診が必要

保健所は匿名・無料だが、調べられる項目と日程は自治体で決まる

保健所では、匿名・無料で梅毒などの検査を受けられます(厚生労働省「性感染症」)。夜間・休日に実施しているところもあります。

ただし、調べられる項目は自治体ごとに違います。東京都の場合、保健所や都の検査室ではHIVと梅毒の検査を受けられ、淋菌・クラミジアの検査も受けられる保健所があります(東京都性感染症ナビ「検査・相談」)。実施日が決まっていて予約制のところもあり、思い立った日に受けられるとは限りません。

無料の検査では結果の証明書は発行されません。証明書が必要な場合は、医療機関などの有料検査で受けるよう東京都も案内しています(東京都性感染症ナビ「検査・相談」)。

住んでいる地域の無料検査は、自治体のページで5つの順に確かめる

順番やること見るところ
1「自治体名+HIV検査」で検索し、保健所または保健センターのページを開く民間の検査サービスの広告ページではなく、自治体のドメインであること
2実施している項目を確認するHIVと梅毒だけか、淋菌・クラミジアも入っているか
3実施日と受付時間を確認する夜間や土日の枠があるか
4予約の方法を確認するWEB予約か電話か。何週前から取れるか
5持ち物と当日の流れを確認する尿検査がある場合、事前に採尿セットを受け取る必要があるか

郵送検査は人に会わずに調べられるが、陽性なら受診が必要

郵送検査でできるのは人に会わずに調べられること・結果が数日でわかること。できないのは、その場で治療を始めること・陰性を確かめる時期を判断すること・医師に相談すること

郵送検査は、自宅で尿や血液を採って送り、数日で結果を受け取る仕組みです。人に会わずに済み、名前を伝えずに使えるサービスもあります。一方で、次のことはできません。

  • その場で治療を始める陽性なら、改めて医療機関を受診します
  • 受ける時期を判断してもらう感染から日が浅いと、感染していても陰性と出ます
  • 採り方が正しかったかを確かめる採取量が足りない、採ってから投函までに時間が経ちすぎたといった理由で、再検査になることがあります
  • のどや直腸を調べる市販のキットは尿や血液を送る形が中心で、のどや直腸に対応しているものは限られます

医療機関なら、症状に合わせて項目を選び、陽性ならそのまま治療に入れる

医療機関では、症状と心当たりに合わせて調べる項目を決められ、陽性ならそのまま治療に入れます。男性なら泌尿器科が基本で、性感染症を専門に扱うクリニックもあります。

症状があれば保険が使えます。保険証を使うと、健康保険組合には受診の記録が残ります。

排尿時の痛み、尿道からの分泌物、性器のできもの、股のつけ根のはれといった症状があるなら、郵送検査で日数を使うより受診したほうが早く治療に入れます。性感染症の多くは治療できますが、早期に治療しなければ合併症や後遺障害が残るものもあります(厚生労働省「性感染症」)。

注意!のどや直腸の感染は、尿の検査では分からない

性感染症は、オーラルセックスやアナルセックスでも感染します(厚生労働省「性感染症」)。のどや直腸に感染した場合は尿の検査では分からないため、その部位の検査に対応している医療機関で受けます。のどの感染は症状が出にくく、調べなければ気づけません。

※Dクリニックでは性病検査は行っていません

検査を受ける時期は、心当たりの日から数えて検査ごとに決まる

感染してすぐに受けても、体の中で検出できる量に達していないため陰性と出ます。この期間を「ウィンドウピリオド」と呼び、長さは検査ごとに違います。

検査項目いつから分かるか
クラミジア・淋菌感染の機会から数日〜1週間程度
梅毒感染の機会から一定期間が必要
HIV(通常検査)感染の機会から60日以上。結果は1〜2週間後
HIV(即日検査)感染の機会から90日以上。陰性ならその日のうちに分かる

※HIVの期間は東京都性感染症ナビ「検査・相談」によります
※即日検査で判定保留になった場合、確認検査の結果は1〜2週間後です

当日に結果が分かる即日検査のほうが早く見えますが、正確に判定できるまでの期間は即日検査のほうが長くなります。心当たりから2か月程度なら通常検査、3か月以上経っているなら即日検査を選べます。

迷ったら、症状と調べたい項目で受ける場所を決める

  • 症状がある医療機関で受けます。保険が使え、治療まで続けて受けられます
  • 症状はないが、主要な性感染症をまとめて調べたい1回の採血で複数の項目を調べられる医療機関で受けます。自由診療なら保険証を使いません
  • HIVと梅毒だけ、無料で調べたい保健所で匿名で受けます
  • 人に会うこと自体が難しい郵送検査で調べます。陽性なら受診します

受ける場所についてよく聞かれること

保健所と医療機関で検査の精度は違いますか

検査そのものの精度に大きな差はありません。違うのは、調べられる項目と、陽性だったときにその場で治療に入れるかどうかです。

予約なしで受けられますか

医療機関には予約なしで受け付けるところもあります。保健所は予約制で、実施日が決まっているところがあります。

まとめ

  • 受けられる場所は保健所・医療機関・郵送検査の3つ
  • 保健所は匿名・無料だが、項目と実施日が自治体で決まっている
  • 郵送検査は人に会わずに済むが、陽性なら受診が必要で、のどや直腸は調べにくい
  • 医療機関は項目を選べて、陽性ならそのまま治療に入れる
  • 検査は心当たりの日から、検査ごとに決まった期間をあけて受ける

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