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クラミジアの症状は男性でどう出る?潜伏期間は?薬で治るまでの流れ

このコラムのポイント

  • クラミジアの潜伏期間は1〜3週間。心当たりの日から数える

  • 男性は尿道炎として出るが、症状が出ないまま経過することもある

  • のどの感染は尿の検査では分からない

クラミジア(性器クラミジア感染症)は、クラミジア・トラコマティスという細菌が性行為でうつる性感染症です。男性では尿道炎として現れ、症状が出ないまま過ぎることもあります(東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」)。

この記事では、男性に出る症状と潜伏期間、淋菌との違い、検査の受け方と費用、治療薬、治療中に気をつけること、放置した場合に起きることを紹介します。

クラミジアは感染から1〜3週間で排尿時の痛み・尿道のむずがゆさ・透明な分泌物が出る。症状が出ない人もいる

男性のクラミジアは尿道炎として出るが、症状は軽く、出ないこともある

男性のクラミジアは、主に尿道に感染して尿道炎を起こします。淋菌による尿道炎に比べて症状は軽く、次のような出方をします(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)。

  • 排尿時の痛みが軽い「しみる」程度で、強い痛みにならないことがあります
  • 尿道のむずがゆさや不快感だけが出る痛みがなく、かゆみだけを感じることもあります
  • 分泌物は透明〜白っぽく、量が少ない水っぽいものから少し粘りのあるものまであり、膿のようにはなりません
  • 精巣上体に広がると、陰嚢が腫れて痛む治療しないでいると精巣上体炎を起こすことがあります。中年以下の精巣上体炎の多くはクラミジアが原因とされています

症状がまったく出ない人もいます。同ガイドラインは、20代の無症状の男性を尿で調べた検査で、クラミジアの陽性率が4〜5%だったという報告を紹介しています。

注意!のどに発症するクラミジアは、尿の検査では分からない

オーラルセックスでは、のど(咽頭)にクラミジアが感染することがあります。のどの感染は症状が出にくく、首のリンパ節が腫れることがある程度です(東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」)。

のどの感染は尿の検査では見つからないため、のどをこすった検体かうがい液で調べます。性器の感染に比べて、治療に時間がかかると報告されています(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)。

クラミジアの潜伏期間は1〜3週間で、心当たりの日から数える

クラミジアに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、1〜3週間です(東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」)。心当たりから数日しか経っていないうちに検査を受けると、体内の菌が少なく陰性と出ることがあります。心当たりが何回かあるときは、いちばん最近の日から数えます。すでに症状が出ているなら、日数に関係なく検査を受けられます。

クラミジアと淋菌は、潜伏期間と分泌物で見分けがつく

男性の尿道炎の代表的な原因が、クラミジアと淋菌です。

項目クラミジア淋菌
潜伏期間1〜3週間3〜7日
症状の出方比較的ゆっくり急に出る
排尿時の痛み軽い強い
分泌物透明〜粘り気がある膿のよう

※出典:日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」

淋菌による尿道炎の20〜30%は、クラミジアにも同時に感染しています(同ガイドライン)。使う薬が違うため、症状だけで決めずに、両方を検査で調べてから治療します。

クラミジアの検査は尿で受けられ、症状があれば保険が使える

男性のクラミジアの検査は、出始めの尿(初尿)を採って、クラミジアの遺伝子を調べる方法が中心です(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)。

受け方費用の目安
症状があって医療機関を受診保険診療。数千円程度(自己負担3割)
症状がなく、自費で受ける1項目 約2,100円〜7,000円
保健所無料。クラミジアを扱うかは自治体による

※自費の金額は、2026年9月時点で性感染症を扱う医療機関3施設が公表している価格です
※別途初診料がかかる場合があります

※Dクリニックでは性病検査は行っていません

クラミジアの治療は、アジスロマイシンを1回飲むか、ほかの抗菌薬を7日間飲む

クラミジアは抗菌薬で治ります。日本性感染症学会のガイドラインでは、男性の尿道炎に次の飲み薬が挙げられています(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)。

薬(商品名)飲み方
アジスロマイシンジスロマック1,000mgを1回だけ
ドキシサイクリンビブラマイシン100mgを1日2回、7日間
クラリスロマイシンクラリス200mgを1日2回、7日間
レボフロキサシンクラビット500mgを1日1回、7日間

※ほかにアジスロマイシンの徐放製剤、ミノサイクリン、トスフロキサシン、シタフロキサシンも挙げられています
※どの薬を使うかは医師が決めます

治療費は、症状があって受診すれば保険診療になり、診察・検査・薬の3割を窓口で払います。

クラミジアの治療中に気をつけること4つ

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症状が消えても、菌がいなくなったとは限りません。治ったかどうかは、治療から2〜3週間後の検査で確かめます。
  • 1. 薬は決められた量を最後まで飲む薬をきちんと飲まないと治りきらない例があるとされています。以前に処方された薬の残りで済ませると、量も期間も合いません(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)
  • 2. 治療から2〜3週間後に、もう一度検査を受ける治療直後に検査すると、死んだ菌の遺伝子を拾って陽性と出ることがあるため、時間をあけます。血液の抗体検査は治った後も抗体が残るため、判定には使いません(国立健康危機管理研究機構「性器クラミジア感染症(詳細版)」)
  • 3. 治ったと分かるまで性行為をしないその間に性行為をすると、相手に移したり、相手からまた移されたりします
  • 4. パートナーにも検査と治療を受けてもらう自分だけが治っても、パートナーが感染したままなら次の性行為でまた感染します(ピンポン感染)。女性は症状が出ないことが多く、伝えなければ検査を受けるきっかけがありません(同上)

クラミジアは一度治っても免疫ができず、何度でも感染します。予防接種もありません(東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」)。予防にはコンドームを使い、不特定の相手や複数のパートナーとの性的接触がある場合は、定期的に検査を受けることが勧められています。

クラミジアを放置すると、男性は精巣上体炎、女性は不妊や流産・早産の原因になる

誰に起きること
男性精巣上体炎。陰嚢が腫れて痛む
女性子宮頸管炎や骨盤内の炎症。卵管がふさがると、子宮外妊娠や不妊の原因になる
妊娠中の女性流産・早産の原因になる
生まれた赤ちゃん出産時に産道で感染し、結膜炎や肺炎を起こす

※出典:日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」/東京都感染症情報センター「性器クラミジア感染症」

性感染症で粘膜が傷つくと、HIVにも感染しやすくなります(厚生労働省「性感染症」)。クラミジアが見つかったときは、ほかの性感染症もあわせて調べると見落としを防げます。

クラミジアについてよく聞かれること

クラミジアは自然に治りますか

自然に治ることは期待できません。症状が軽いまま感染が長く続き、その間に相手に移すことがあります(日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン2016」)。

相手が陰性だったのに、自分が陽性ということはありますか

あります。相手が検査を受けた時期が早すぎた場合や、相手がのどだけに感染していて尿の検査しか受けていない場合は、陰性と出ることがあります。

まとめ

  • 男性は尿道炎として出るが、症状は軽く、出ないこともある。のどの感染は尿の検査では分からない
  • 潜伏期間は1〜3週間。淋菌と同時に感染していることもある
  • 治療はアジスロマイシン1回か、ほかの抗菌薬を7日間
  • 治ったかは2〜3週間後の検査で確かめ、それまで性行為はしない。パートナーも同時に治療する

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