中イキしやすくなる方法は?種類やメカニズム、外イキとの違いも解説

このコラムのポイント

  • 中イキ経験があるのは約半数の48.2%

  • 中イキできないのは心理的要因や膣内未開発なこと、挿入時間が短いなどが原因

  • パートナーの勃起が不十分ならED治療がおすすめ

女性のオーガズムには、クリトリスだけでなく、膣内の刺激が関係する「中イキ」があります。中イキを上手く体験できない女性は多く、その原因や対策法を知りたいという人も多いはず。

この記事では、中イキの種類やメカニズム、外イキとの違い、そして中イキをしやすくするための方法を詳しく解説します。パートナーとの性生活をより充実させたい方にとって、役立つ情報となるでしょう。

中イキとは女性が膣内の刺激でイクこと

中イキは、腟内の刺激によって女性がオーガズムに達することを指します。身体の奥から湧き上がるような快感が伴うのが特徴です。外イキと比べて時間がかかる傾向があり、適切な刺激と十分なリラックスが必要になります。

とある調査によると、腟内刺激のみでオーガズムに達する女性は全体の10.1%と、かなり少数派であることが分かります。また、両方の刺激でオーガズムを得られる人(38.1%)を合わせても、腟内刺激でオーガズムを経験できる人は全体の約半数程度です。

一方で、クリトリスなど外側への刺激でオーガズムを得る人は51.8%と過半数を占めており、外側への刺激の方がオーガズムに達しやすい傾向が明確に表れています。

このように、腟内刺激だけで中イキすることは、決して簡単ではないことがわかります。

中イキの種類は、Gスポットとポルチオの2つ

中イキには、Gスポットとポルチオの主に2つの種類があります。

部位特徴
Gスポット
  • 腟の入り口から3~5cm程度の前壁(お腹側)にある性感帯
  • 比較的浅い位置にあるため、刺激しやすい
ポルチオ
  • 腟の奥にある子宮頸部周辺にある性感帯
  • クリトリスやGスポットと異なり連続的なオーガズムが可能

Gスポットとポルチオの位置を確認してみましょう。

ポルチオは、比較的場所が分かりやすい性感帯です。経験するまでに時間がかかることが多いですが、すべての女性に存在しています。対して、Gスポットはすべての女性に存在するわけではなく、位置にも個人差があるのが特徴です。

Gスポット

腟の入り口から3〜5cm程度の前壁(お腹側)に位置する性感帯です。触感は周囲の滑らかな膣壁と異なり、ややザラザラした「くるみ状」の質感を持っています。

すべての女性に存在するわけではなく、位置や大きさ、感度の反応は個人差が大きいのが特徴です。女性の尿道海綿体に相当する部位で、適切な刺激により潮吹きを誘発する可能性があります。

ポルチオ

膣の奥に突出した部分で、子宮と膣の境界に位置する性感帯です。膣の長さは一般的に7〜9cmほどで、その奥に突起状の形で存在します。

刺激すると子宮が下がってくる感覚が生じたり、全身が性感帯のようになる感覚があります。クリトリスやGスポットと異なり、連続的なオーガズムが可能です。

引用:「【最強性感帯】ポルチオの全てを皆様にお教えいたします

中イキと外イキの違い

中イキと外イキは、刺激の場所とその感覚の質が異なります。

特徴中イキ外イキ
刺激の場所腟内(Gスポット、ポルチオ)クリトリス
快感の種類内側からの広がる感覚表面からの強烈な刺激
達成の難易度個人差がある達成しやすい
持続時間比較的長い比較的短い

外イキは、主にクリトリスやその周辺への外部からの刺激で得るオーガズムです。クリトリスは非常に神経が集中しており、直接的な触れ合いや摩擦によって快感が得られます。比較的容易に達しやすく、即時の反応が見られることが特徴です。

一方、中イキは腟内への刺激を必要とします。Gスポットやポルチオといった性感帯が刺激されることで、より深い、内側から湧き上がるような快感を感じます。中イキの特徴として、全身に広がる開放感や、連続するオーガズムが挙げられます。外イキに比べて、より長い時間や特定の角度が必要な場合が多いです。

女性が中イキできない主な原因5つ

中イキが難しいと感じる女性は多いです。その理由には以下の5つの主な原因があります。

原因1|心理的な不安やプレッシャーがある

「イかないと」という焦りやプレッシャーがあると緊張が強くなり、中イキしにくくなります。男性側は、女性がプレッシャーや不安を感じないような雰囲気づくりを意識してあげるのが良いでしょう。

また、仕事やプライベートでのストレス、パートナーとの関係性の問題なども、セックスに集中できない原因となります。なるべく快感に身を任せて、リラックスできる環境を作ることが大切です。

原因2|十分な前戯時間が不足している

前戯が不足していると膣が十分に感じられる状態にならず、挿入時の快感を得られません。

性的興奮には4つの段階があり、オーガズム直前のプラトー期まで達すると、途中で刺激を止めてもオーガズムに達することが可能です。

(編集部作成)

女性がプラトー期に達するためには、想像以上に時間がかかります。しかし、男性の多くは興奮初期の段階で刺激を止めてしまうため、中イキに達するまでの快感を得られないのです。

原因3|膣内の開発が十分でない

膣内は経験や定期的な刺激によって「開発」されることがあります。多くの女性は、Gスポットやポルチオなどの性感帯が未開発であることが中イキできない大きな原因となっています。

膣はもともと感じやすい性感帯ではないため、オナニーなどの自己刺激を通じて、徐々に感度を高めていくことが必要です。

原因4|挿入時間が短い

女性がオーガズムに達するために時間がかかるため、挿入時間が短すぎると中イキに至らない可能性があります。

とある調査によると、実際の挿入時間の平均は11.2分、理想の挿入時間の平均は9.7分でした。平均的な挿入時間より大幅に短い場合は、早漏である可能性があります。

原因5|ペニスのサイズや硬さが不十分

中イキができない原因の一つに、ペニスのサイズや硬さが不十分であることが挙げられます。女性が中イキするには、長さや太さ、硬さも重要なポイントです。

性医学ジャーナルに掲載された論文によると、323人の女性を対象としたオンライン調査で、平均より長いペニスを好む女性は、中イキを経験する頻度が高いということがわかりました。男性の勃起力が不十分では、女性を中イキさせるのは難しいでしょう。

参考:「Women Who Prefer Longer Penises are More Likely to Have Vaginal Orgasms

ペニスの長さはどのくらいあればいい?

女性の膣の長さは、通常時で7〜10cm程度です。個人差はありますが、膣には伸縮性があるため、基本的にどのようなサイズのペニスでも受け入れることができます。

ペニスのサイズはどれくらいあれば十分なのでしょうか。とある調査によると、50万件のデータから算出した日本人男性の平均ペニスサイズは13.56cmでした。(入力値は自己申告のため、実際の平均サイズと異なる可能性があります)

と言っても、「ただ大きければいい」ということではありません。日本人女性の場合、欧米人サイズのペニスは痛みを感じる可能性があります。

膣の長さや日本人の平均サイズを考慮すると、女性が中イキするためには、13〜14cmほどのサイズが理想的でしょう。

女性が中イキしやすくなる方法

女性が中イキしやすくするために有効な方法を3つ紹介します。

リラックスした状態を作る

緊張状態では性感帯への刺激を感じづらく、中イキするのが難しくなります。以下の点に注意してリラックスした状態を作りましょう。

静かで落ち着ける空間を整える

  • • 部屋を薄暗くする
  • • アロマミストを使用する

心の緊張をほぐす

  • • 不安や恥ずかしさを取り除く
  • • 開放的な気分にする
  • • 焦らずゆっくり進める

体の血行を良くする

  • • 入浴で体を温める
  • • マッサージで体をほぐす

手マンでGスポットを開発する

Gスポットは、性感帯としての感度を高めることが可能です。いきなり挿入での中イキをするのは難しいため、まずは手を使って少しずつ開発していきましょう。手マンは痛いと感じる女性も多いため、いきなり膣に指を入れるのではなく、濡れていることを確認してからゆっくりと進めることが大切です。

手マンの手順は以下を参考にしてみてください。

引用:「【性教育】女性のGスポットの正しい刺激方法を勉強しました!

適切な体位を選ぶ

引用:「【女の子絶頂】㊗️朗報㊗️短小でも奥まで当てられる6つの体位とやり方がありました!

中イキに適した体位は、Gスポットやポルチオへの刺激を強化します。

体位特徴
屈曲位(深山)正常位で女性の脚を男性の肩まで持ち上げ、お尻を浮かせた体勢です。膣の前壁にGスポットへの刺激が集中します。ただし、体勢がキツイため、長時間は避けましょう。
寝バック密着度が高く、Gスポットを効果的に刺激できます。足を軽く開いた状態から始め、途中で閉じることで感度が高まります。
騎乗位女性が自分のペースで動けるため、Gスポットやポルチオへの刺激を自在にコントロールできます。

体位は個人の好みや体格によって効果が異なります。十分なリラックスと潤滑を意識しながら無理のない範囲で試してみることが大切です。

ED治療をする

男性の勃起力が不十分である場合は、ED治療をおこなうのも一つの手です。

勃起力が改善することで、より深い挿入が可能になったり、持続時間が長くなることで、十分な刺激を与えることができるでしょう。また、安定した勃起により、適切な体位を維持することも可能です。

Dクリニックは、男性特有の悩みに特化した専門のクリニックです。バイアグラやレビトラなどのED治療薬はもちろん、ペニスに衝撃波を当てることで根本治療を促す「レノーヴァ」や、ポンプ式でペニスを大きくする「ビガー2020」などの斬新な治療にも対応しています。

勃起力が落ちてきたと感じる場合は、ぜひ一度Dクリニックへご相談ください。

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中イキに関するよくある質問

ここでは、中イキに関するよくある質問とその回答を紹介します。

中イキできないのは異常ですか?

中イキの経験がある女性は約3割程度で、7割の女性は経験がありません。つまり、中イキできない方が一般的と言えます。中イキには開発や練習が必要で、すぐにできるものではありません。

性感帯の感度には個人差があり、体質的に中イキがしにくい女性がいるのも事実です。中イキができないことを過度に気にする必要はなく、まずは自分の体に合った快感の感じ方を見つけることが大切です。

挿入中に中イキできない場合の対処法は?

オナニーや玩具、手マンでは中イキできるのに、挿入中に中イキできないという人は少なくありません。

パートナーとコミュニケーションを取りながら、スピードや強さを調整したり、中イキしやすい体位を試してみるのもおすすめです。前戯の時間を十分に設けたり、クリトリスとの同時刺激を取り入れながら少しずつ感覚を掴んでいきましょう。

プレッシャーを感じすぎないようにすることも、大切です。中イキには時間がかかることもあるため、まずは普段のセックスを楽しむことを優先しましょう。

まとめ

中イキは、女性が膣内の刺激によりオーガズムを感じることです。その種類は、Gスポットやポルチオからの刺激によってもたらされます。

外イキとの違いは、刺激の場所と快感の性質にあります。外イキは主にクリトリスへの刺激で得られる一方、中イキは腟内から感じる深い快感です。

中イキが難しい理由には、心理的なプレッシャーや、前戯の不足、性感帯の未開発などが挙げられます。

中イキをしやすくするためには、リラックスした環境を作ることが第一歩です。また、Gスポットの開発や、適切な体位の選択が助けになります。挿入時間が短かったり、勃起力が不十分な場合は、ぜひ一度Dクリニックへご相談ください。