血管にアプローチする第3のED治療「レノーヴァ」の 仕組みと費用 part3
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このコラムのポイント
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ED治療薬とレノーヴァのアプローチの違い
レノーヴァは週1回×4回・1ヶ月で完結する治療、1回の施術は約20分
484名の論文データで患者満足度71.1%
ED治療薬を試したけれど効かなかった。生活習慣病があって、薬では難しいと言われた。そんな方の選択肢として広がっているのが『低出力衝撃波治療』です。代表機種が「レノーヴァ」(イスラエル・ダイレックス社製)。同社の発表によると、世界70カ国以上で10万人を超える治療実績がある、血管そのものに働きかける治療機器です。
日本では、順天堂大学医学部附属浦安病院・泌尿器科教授の辻村晃先生が484名の解析データをInternational Journal of Urologyに発表。患者満足度71.1%という国内初の大規模データを示しました。
このパートでは、レノーヴァの仕組み・通院フロー・科学的根拠・効果データを、辻村先生に伺います。
日本では、順天堂大学医学部附属浦安病院・泌尿器科教授の辻村晃先生が484名の解析データをInternational Journal of Urologyに発表。患者満足度71.1%という国内初の大規模データを示しました。
このパートでは、レノーヴァの仕組み・通院フロー・科学的根拠・効果データを、辻村先生に伺います。
辻村 晃
順天堂大学医学部附属浦安病院
泌尿器科 教授
日本泌尿器科学会専門医
生殖医学・性機能障害を専門に、累計1万人規模の男性を診療。順天堂大学医学部附属浦安病院でのレノーヴァ治療484名の解析データをInternational Journal of Urology(2023年4月号)に発表し、低出力衝撃波治療の有効性を国内で示した。Dクリニックでも外来診療を担当。
低出力衝撃波治療とは、薬とは何が違うのか
図:レノーヴァ(低出力衝撃波治療)と薬物治療の違い
編集部
改めて、低出力衝撃波治療とはどんな治療でしょうか? バイアグラ等のED治療薬との違いを教えてください。
辻村先生
レノーヴァは、低出力(低強度)の対外衝撃波をED治療に応用した医療機器です。
仕組みをシンプルに言うと、陰茎の海綿体に微弱な衝撃波を当てることで、海綿体内の細い血管(新生血管)が増え、血流が回復するという仕組みです。
ED治療薬は全身の血管に作用するのに対して、低出力衝撃波治療は当てた場所、つまり陰茎にだけ作用します。これが薬との最大の違いです。
仕組みをシンプルに言うと、陰茎の海綿体に微弱な衝撃波を当てることで、海綿体内の細い血管(新生血管)が増え、血流が回復するという仕組みです。
ED治療薬は全身の血管に作用するのに対して、低出力衝撃波治療は当てた場所、つまり陰茎にだけ作用します。これが薬との最大の違いです。
対外衝撃波治療はもともと、結石を砕く治療として約40年前から保険診療で使われてきた技術。出力を弱めてEDに応用したのが低出力衝撃波治療で、約20年前から知見が蓄積。代表機種ED1000を経て、現行機種がレノーヴァです。
科学的根拠:プラセボ機器との比較で血流改善が数値で確認できる
編集部
『血管が増える』というのは、目に見えないところで起きる変化ですよね。本当に効果があると言える根拠はあるんでしょうか?
辻村先生
人間の陰茎は摘出して直接調べることが基本的にできませんから、動物実験でしか血管が増えていることを直接確認することはできません。
ただ、超音波ドップラー検査で血流の変化を測定することはできます。これが衝撃波治療が世界中に広まった最大の理由です。
プラセボ機器(衝撃波が出ない偽の機器)を当てた場合は、ドップラー検査で血流が全く変わらない。一方、本物の衝撃波を当てると血流が一気に上昇する。こうしたデータが多く報告されたことで、世界中で信じられる治療になっていきました。
ただ、超音波ドップラー検査で血流の変化を測定することはできます。これが衝撃波治療が世界中に広まった最大の理由です。
プラセボ機器(衝撃波が出ない偽の機器)を当てた場合は、ドップラー検査で血流が全く変わらない。一方、本物の衝撃波を当てると血流が一気に上昇する。こうしたデータが多く報告されたことで、世界中で信じられる治療になっていきました。
治療の流れは1回20分・週1回×4週で完了
図:レノーヴァの治療フロー(1クール)
編集部
実際の治療は、どんな流れで進むんですか? 痛みとか、通院回数とか、気になる方は多いと思います。
辻村先生
レノーヴァは1回の施術が約20分です。陰茎の根元(左右)と先端(左右)の合計4カ所に順番に衝撃波を当てます。1カ所あたり約900発、合計で約3,600発が目安です。
痛みを感じる方はほぼいません。麻酔も不要です。感じる場合でも『ピリピリする程度』とおっしゃる方が多いです。
通院は週1回を4週連続、1ヶ月で1クール完了。2〜3日のズレや最大1週間のズレは許容されているので、お仕事の都合に合わせやすい治療です。
痛みを感じる方はほぼいません。麻酔も不要です。感じる場合でも『ピリピリする程度』とおっしゃる方が多いです。
通院は週1回を4週連続、1ヶ月で1クール完了。2〜3日のズレや最大1週間のズレは許容されているので、お仕事の都合に合わせやすい治療です。
【レノーヴァ 治療フロー一覧】
・1回の施術時間:約20分
・施術箇所:陰茎の根元(左右)+先端(左右)の4カ所
・衝撃波回数:1カ所約900発/合計約3,600発
・通院頻度:週1回×4週連続(1週ずれOK)
・1クール:1ヶ月で完了
・ダウンタイム:なし(当日から日常生活・性行為・シャワー入浴OK)
※施術概要はDクリニック公式情報より
・1回の施術時間:約20分
・施術箇所:陰茎の根元(左右)+先端(左右)の4カ所
・衝撃波回数:1カ所約900発/合計約3,600発
・通院頻度:週1回×4週連続(1週ずれOK)
・1クール:1ヶ月で完了
・ダウンタイム:なし(当日から日常生活・性行為・シャワー入浴OK)
※施術概要はDクリニック公式情報より
副作用と痛みについて
編集部
『衝撃波』と聞くと身構えてしまうのですが、痛みや副作用はないんですか?
辻村先生
副作用は世界中から重大な報告がありません。
衝撃波というと痛そうなイメージを持たれますが、実態は空気の圧縮を当てているような感覚です。バイアグラのように頭痛などの全身副作用が出ることもなく、影響は陰茎にだけ限定されます。
効果については、日本人の約500名のデータで、約7割の患者さんが効果を感じていると報告されています。後ほどお話しする484名の論文データでは、患者満足度は71.1%でした。
衝撃波というと痛そうなイメージを持たれますが、実態は空気の圧縮を当てているような感覚です。バイアグラのように頭痛などの全身副作用が出ることもなく、影響は陰茎にだけ限定されます。
効果については、日本人の約500名のデータで、約7割の患者さんが効果を感じていると報告されています。後ほどお話しする484名の論文データでは、患者満足度は71.1%でした。
辻村先生の論文、484名で患者満足度71.1%
図:辻村先生による484名の解析結果(International Journal of Urology 2023年4月号)
編集部
先生ご自身が484名のデータで論文を書かれたという話でしたね。結果はどうだったんでしょうか?
辻村先生
低出力衝撃波治療を受けた患者さん484名の、治療1ヶ月後の評価を行いました。
結果は、患者さんご本人の満足度が71.1%。10人中7人以上が『やってよかった』と実感できる治療だということが、日本人データで示せたわけです。
国際学術誌International Journal of Urologyにアクセプトされ、低出力衝撃波治療の有効性が日本の泌尿器科領域でも認められた結果でした。
結果は、患者さんご本人の満足度が71.1%。10人中7人以上が『やってよかった』と実感できる治療だということが、日本人データで示せたわけです。
国際学術誌International Journal of Urologyにアクセプトされ、低出力衝撃波治療の有効性が日本の泌尿器科領域でも認められた結果でした。
順天堂大学医学部附属浦安病院で低出力衝撃波治療を受けた患者484名の後ろ向き解析。治療1ヶ月後の患者満足度71.1%。
出典:辻村晃 ほか、International Journal of Urology、2023年4月号(PubMed)
ヨーロッパでは血管性EDの『1番手治療』として使われている
編集部
海外、特にヨーロッパでは、低出力衝撃波治療はED治療のなかでどんな扱いなんでしょうか?
辻村先生
日本ではPDE5阻害薬が第一選択で、効かない方への次の選択肢として低出力衝撃波治療があります。
一方、ヨーロッパでは血管性勃起障害に対して、低出力衝撃波治療を『1番手として試してもよい』というかたちで使われています。日本より早い段階から普及していて、薬を介在させずに血管そのものに働きかける選択肢として広く使われています。
さらにヨーロッパでは、PDE5阻害薬と低出力衝撃波治療を併用することも推奨されていて、併用するともっとも強力な治療になります。
一方、ヨーロッパでは血管性勃起障害に対して、低出力衝撃波治療を『1番手として試してもよい』というかたちで使われています。日本より早い段階から普及していて、薬を介在させずに血管そのものに働きかける選択肢として広く使われています。
さらにヨーロッパでは、PDE5阻害薬と低出力衝撃波治療を併用することも推奨されていて、併用するともっとも強力な治療になります。
ヨーロッパでの扱い
血管性EDに対して低出力衝撃波治療を1番手の治療として使う国もある。PDE5阻害薬との併用も推奨。
血管性EDに対して低出力衝撃波治療を1番手の治療として使う国もある。PDE5阻害薬との併用も推奨。
70歳以上でも約50%の効果、年齢が上がるほど反応は落ちる
編集部
論文では『70歳未満の方に推奨』とされていました。年齢によって効果に差が出るんでしょうか?
辻村先生
低出力衝撃波治療は血管を『新生する』治療ですから、ある程度の血管の再生能力が残っていることが前提になります。
どんな臓器も年齢とともに衰えていきますし、陰茎の組織も同じです。年齢が上がるほど刺激に対する反応は落ちる傾向があります。
ただ、70歳以上の患者さんでも約50%弱の方に効果が確認されているので、希望はあります。気になり始めたタイミングで一度ご相談いただくのがよいと思います。
どんな臓器も年齢とともに衰えていきますし、陰茎の組織も同じです。年齢が上がるほど刺激に対する反応は落ちる傾向があります。
ただ、70歳以上の患者さんでも約50%弱の方に効果が確認されているので、希望はあります。気になり始めたタイミングで一度ご相談いただくのがよいと思います。
レノーヴァが向いている人・向いていない人
編集部
低出力衝撃波治療が向いている人、逆にあまり向かない人は、どう見分ければいいんでしょうか?
辻村先生
基本的には血流が低下している方、つまり血管性EDの方向けの治療です。ED薬の効きが悪かった方、糖尿病・高血圧などの生活習慣病をお持ちの方は、まさにこの治療が向いています。
薬と併用もできるので、薬の効きを高めたい方にもおすすめです。先ほどお話しした通り、ヨーロッパでは併用が推奨されていて、もっとも強力な治療になります。
一方、神経に問題がある方(前立腺手術後など)には、低出力衝撃波治療は単独ではあまり効果が出にくいです。長期間糖尿病の方も、神経障害を伴っていると効果が判定しづらいことがあります。最初の診察で、EDの原因がどこにあるかをしっかり見極めることが大切ですね。
薬と併用もできるので、薬の効きを高めたい方にもおすすめです。先ほどお話しした通り、ヨーロッパでは併用が推奨されていて、もっとも強力な治療になります。
一方、神経に問題がある方(前立腺手術後など)には、低出力衝撃波治療は単独ではあまり効果が出にくいです。長期間糖尿病の方も、神経障害を伴っていると効果が判定しづらいことがあります。最初の診察で、EDの原因がどこにあるかをしっかり見極めることが大切ですね。
向き/不向きの早見表
| タイプ | レノーヴァ単独 | 薬との併用 |
|---|---|---|
| 血管性ED(薬の効きが悪い) | ◎ | ◎ |
| 糖尿病・高血圧・脂質異常症をお持ち | ◎ | ◎ |
| 薬を毎回飲むのが嫌 | ◎ | — |
| 神経に問題がある方(前立腺手術後など) | × | △ |
| 長期間糖尿病で神経障害を伴う方 | △ | △ |
機器の進化:ED1000からレノーヴァへ
編集部
レノーヴァ以前の機器との違いを教えてください。
辻村先生
最初の代表機種『ED1000』は世界的に有名になりましたが、治療成果が出るまでに9週間で12回の治療が必要でした。何度もクリニックに通うのが大変だ、という声が多かったんですね。
その後、レノーヴァは1回で治療できる面積を大幅に広げ、週1回×4回、1ヶ月で治療終了に改善されました。通院負担が大きく減り、続けやすい治療になっています。
その後、レノーヴァは1回で治療できる面積を大幅に広げ、週1回×4回、1ヶ月で治療終了に改善されました。通院負担が大きく減り、続けやすい治療になっています。
一人で悩まず、最初の一歩を
編集部
最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。特に『気になってるけど病院に行けていない』方に向けて。
辻村先生
EDは身体からのサインかもしれません。奥さんとの性行為がなくなって『まあいいか』と見過ごしているうちに、体の中では動脈硬化が進んでいる可能性があります。
ヨーロッパには『EDが発症してから3年半ほど経つと心筋梗塞が起こってきた』というデータもあります。
『最近EDで調子が悪いな』と感じたら、糖尿病なども関係してくるので、まず一度医療機関を受診してチェックを受けていただきたいと思います。低出力衝撃波治療のような選択肢もあれば、生活習慣を見直すだけで改善する方もいらっしゃいます。
ヨーロッパには『EDが発症してから3年半ほど経つと心筋梗塞が起こってきた』というデータもあります。
『最近EDで調子が悪いな』と感じたら、糖尿病なども関係してくるので、まず一度医療機関を受診してチェックを受けていただきたいと思います。低出力衝撃波治療のような選択肢もあれば、生活習慣を見直すだけで改善する方もいらっしゃいます。
薬とは別のED治療の選択肢
レノーヴァ 初回トライアル
53,900円(税込)
レノーヴァ初回トライアルを予約辻村先生監修。Dクリニックでは初診時に「血管性EDかどうか」を含めて原因を診断します。
※レノーヴァ治療は自由診療(保険適用外)です。
※価格は税込み表示。初診料3,300円(税込)は別途。
※治療の効果には個人差があります。
シリーズ記事
Part 1「あなたのEDは『身体からのサイン』」
Part 2「ED薬を飲んでも効かない人がいる、その理由」
参考文献
- 辻村晃先生インタビュー動画(Dクリニック取材, 2026年)。本文中「対外衝撃波治療は結石治療として約40年前から、EDへの応用は約20年前から」「ピンポイントで陰茎に作用」「プラセボ機器との比較ドプラ研究で血流改善が数値で確認できる」「日本人約500人で約7割の効果」「ヨーロッパでは血管性EDに対して1番手の位置づけ」「70歳以上でも約50%弱で効果」「神経に問題がある患者には不向き」「PDE5阻害薬との併用で最も強力な治療」「EDが発症して3年半後に心筋梗塞が起こったヨーロッパのデータ」等の発言。
- 辻村晃 ほか「低出力衝撃波治療484名の治療成績解析」International Journal of Urology(2023年4月号 / 30巻4号)。患者満足度71.1%の出典。PubMed。
- Dクリニック「ED根本治療レノーヴァ」公式ページ。治療フロー(ダウンタイムなし・当日性行為OK)、機器スペック、料金、ED1000との比較表、辻村先生コメントの出典。
- ダイレックス社発表「世界70カ国以上で10万人以上の治療実績」。Dクリニック公式ページ経由で引用。










