男性の頻尿、原因は年代で違う?年代別に見極め方と対処法を解説
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このコラムのポイント
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頻尿の原因は20代・30代・40代・50代以降で異なる
「年のせいだから仕方ない」と放置するほど症状は悪化する
薬に頼らない機器治療という新しい選択肢がある
「最近トイレが近くなった気がする」「夜中に何度も目が覚める」。そう感じていても、多くの男性は加齢のせいと放置しがちです。しかし頻尿の原因は年代によって大きく異なり、適切に対処しなければ生活の質を損なうことにつながります。
この記事では、20代から50代以降まで年代別に頻尿の原因を整理し、見極め方と対処法をわかりやすく解説します。
そもそも頻尿とはどんな状態なのか
お悩み男性
編集部
「トイレが近い」という感覚は人によって異なります。
まずは医学的な定義と、昼間・夜間での違いを確認しておきましょう。
1日に何回以上でトイレが近いといえるのか

日本泌尿器科学会の定義によると、朝起きてから夜寝るまでの排尿回数が8回以上の場合を「頻尿」といいます。
夜間頻尿は、睡眠中に排尿のために起きる状態を指す言葉です。一般的には1回以上でも夜間頻尿とされますが、日常生活への影響が大きくなることが多いのは2回以上とされています。
| 正常の目安 | 頻尿の目安 | |
| 昼間 | 4〜7回 | 8回以上 |
| 夜間 | 0〜1回 | 2回以上が治療対象になることが多い |
回数だけが判断基準ではありません。「急に強い尿意が来て我慢できない」という感覚(尿意切迫感)がある場合も、頻尿のサインのひとつです。回数が7回以下でもこのような症状があれば、医療機関への相談を検討してください。
夜間頻尿は昼間の頻尿と原因が違う
夜間頻尿と昼間の頻尿は、原因が異なるケースが多くあります。昼間の頻尿は膀胱の機能や過敏性が関係していることが多い一方、夜間頻尿は夜間に尿量が増える「夜間多尿」、膀胱の蓄尿機能の低下、睡眠障害など複数の要因が関係して起こることがあります。
| 主な原因 | |
| 昼間の頻尿 | 過活動膀胱、残尿、心因性、水分の摂りすぎ |
| 夜間頻尿 | 夜間多尿、膀胱容量の低下、睡眠障害 |
原因が違えば対処法も変わります。自分の症状がどちらのタイプに近いかを意識しておくと、受診時の説明にも役立ちます。
編集部
20代男性の頻尿はなぜ起こるのか
お悩み男性
編集部
20代の頻尿は病気よりも、ストレスや生活習慣が引き金になるケースが多いです。
ただし若いからといって油断は禁物で、見逃してはいけない原因もあります。
緊張やストレスが引き金になる「心因性頻尿」とは
20代の頻尿でもっとも多い原因のひとつが、心因性頻尿です。試験前やプレゼンの直前など、緊張する場面でトイレが近くなった経験は多くの人にあるはずです。これは「気のせい」ではなく、ストレスや緊張によって自律神経が乱れ、膀胱が過敏な状態になることで起こる、医学的に説明できる症状です。
心因性頻尿の特徴は、夜間には症状が出にくいことです。寝ている間は意識がないため、朝起きたときの排尿量も通常通りであることが多く、これが他の頻尿と見分けるポイントになります。症状が続くようなら、専門医への相談を検討してください。
生活習慣と尿路感染症が原因になるケース
コーヒーやエナジードリンク、アルコールには利尿作用があり、摂りすぎると排尿回数が増えます。また体が冷えると膀胱が刺激されやすくなるため、冷えも頻尿の一因になります。これらを控えることで症状が改善するケースもありますが、改善しない場合は別の原因が隠れていることがあります。
膀胱炎は女性に多いイメージがありますが男性にも起こります。
以下の症状が頻尿とともに出ている場合は、早めに泌尿器科を受診してください。
- 排尿時に痛みや灼熱感がある
- 尿が濁っている、または血が混じっている
- 発熱がある
お悩み男性
30代男性の頻尿はなぜ起こるのか
お悩み男性
編集部
仕事や生活環境の変化が大きい30代は、ストレスや運動不足による頻尿が増え始める時期です。
この時期に適切に対処しておくことが、40代・50代以降の症状悪化を防ぐことにつながります。
働き盛りに増えるストレス性・過敏性の頻尿
30代になると仕事のプレッシャーや睡眠不足が慢性化しやすく、自律神経の乱れから膀胱が過敏になるケースが増えます。特に注意したいのが「予防的頻尿」と呼ばれる習慣です。「会議前だから」「外出前に念のため」と尿意がなくてもトイレに行く癖がつくと、膀胱が少量の尿でも反応するようになり、頻尿がさらに悪化する悪循環に陥ります。ストレス性の頻尿は気合いで治るものではなく、自律神経へのアプローチや専門医への相談が有効です。
デスクワーク・運動不足が骨盤底筋を弱らせる
骨盤底筋は膀胱を下から支え、尿意をコントロールする筋肉群です。デスクワーク中心の生活や運動不足が続くと、この骨盤底筋が少しずつ弱っていきます。
骨盤底筋が弱ると、以下のような症状が現れやすくなります。
- 急に強い尿意が来て、トイレまで我慢しにくくなる
- 少しの尿量でも尿意を感じる
- くしゃみや笑ったときに尿が少し漏れる感覚がある
40代男性の頻尿はなぜ起こるのか
お悩み男性
編集部
40代になるとホルモンバランスや前立腺に変化が起き始め、頻尿の原因が身体的なものへとシフトしてきます。
30代までとは対策の方向性が変わるため、原因を正しく把握することが重要です。
テストステロン低下と過活動膀胱の関係
40代になると男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が少しずつ低下し始めます。テストステロンの低下と下部尿路症状(頻尿や夜間頻尿など)には関連が示唆されています。こうした症状の一つに「過活動膀胱」があり、膀胱に十分な尿が溜まっていない段階でも急に強い尿意を感じ、我慢しにくくなるのが特徴です。
男性更年期(LOH症候群)との関連も指摘されており、Dクリニックでは男性更年期の観点から頻尿の原因を評価することも可能です。
前立腺が少しずつ大きくなり始める
前立腺肥大というと50代・60代のイメージが強いですが、前立腺の肥大は40代から進行し始めています。前立腺は膀胱の出口に位置しており、大きくなると尿道を圧迫し、頻尿・残尿感・尿の勢いの低下を引き起こします。
以下の症状が複数当てはまる場合は、前立腺の変化が関係している可能性があります。
- 尿の勢いが弱くなってきた
- 排尿後も「出しきれていない」感覚がある
- 夜中にトイレで目が覚えるようになった
夜間頻尿が増えてきた
40代で夜間に1〜2回以上トイレに起きるようになった場合、単なる加齢ではなく前立腺の変化・過活動膀胱・生活習慣病の初期サインである可能性があります。夜間頻尿による睡眠の分断は翌日の疲労感や集中力の低下を招き、慢性的な睡眠不足はメタボリックシンドロームのリスクを高めることも知られています。「夜1回でも気になる」と感じたら、早めに専門医へ相談することをおすすめします。
編集部
50代以降の男性の頻尿はなぜ起こるのか
お悩み男性
編集部
50代以降になると、前立腺肥大症や内科的疾患など、医療的なアプローチが必要な原因が増えてきます。
「年のせいだから仕方ない」と諦める前に、原因を正しく知ることが改善への出発点になります。
前立腺肥大症が頻尿を引き起こす

前立腺肥大は50代以降の男性に増える変化です。組織学的には60代で約半数、80歳以上では80〜90%に前立腺の肥大がみられるとされています。ただし、前立腺が肥大していても必ずしも症状が出るとは限らず、排尿症状の程度には個人差があります。
前立腺が大きくなると尿道が圧迫されて尿が出にくくなります。その結果、膀胱の働きが過敏になったり残尿が増えたりすることで、頻尿や残尿感などの症状が現れることがあります。前立腺肥大症はがんではなく良性の変化ですが、放置すると症状が進行することがあるため、気になるサインがあれば早めに専門医へ相談することが重要です。
参考:昭和医科大学江東豊洲病院「前立腺肥大症・過活動膀胱などの下部尿路症状」
夜間多尿と睡眠障害が重なる
加齢とともに夜間の尿量を抑える抗利尿ホルモンの分泌が低下することが、夜間多尿の原因のひとつとされています。心不全や睡眠時無呼吸症候群などが関係するケースもあります。
夜間多尿によって睡眠が繰り返し分断されると、睡眠の質が低下してホルモンバランスがさらに乱れ、夜間多尿が悪化するという悪循環に陥ります。この状態が続くと転倒リスクの上昇や認知機能の低下にもつながるため、早めに原因を調べることが大切です。
糖尿病・心不全など内科的疾患が隠れているケース
50代以降の頻尿には、泌尿器科的な原因だけでなく内科的な疾患が関係していることがあります。
| 疾患 | 頻尿との関係 | 一緒に出やすい症状 |
| 糖尿病 | 高血糖により尿量が増加する | 口の渇き・体重減少・倦怠感 |
| 心不全 | 日中のむくみが夜間に尿として排出される | 足のむくみ・息切れ |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 夜間の覚醒頻度が増加し頻尿につながる | いびき・日中の強い眠気 |
頻尿がこれらの疾患の早期サインになることがあります。他に気になる症状があわせて出ている場合は、内科も含めて受診することをおすすめします。
お悩み男性
年代を問わず「急に」頻尿になったときに疑うべきこと
お悩み男性
編集部
年代に関わらず、突然トイレが近くなった場合は緊急性の高い原因が隠れていることがあります。数日以内に急に頻尿になった場合、尿路感染・膀胱炎・尿路結石・膀胱腫瘍などの可能性があります。
以下の症状が頻尿とともに現れている場合は、速やかに泌尿器科を受診してください。
- 尿に血が混じっている
- 排尿時に強い痛みや灼熱感がある
- 38度以上の発熱がある
- 腰や背中に強い痛みがある
これらの症状がない場合でも、受診のタイミングの目安として次の表を確認してみましょう。
| 状況 | 対応の目安 |
| 血尿・発熱・強い痛みがある | すぐに受診 |
| 急に頻尿が始まって1週間以上続く | 早めに受診 |
| 夜間頻尿が週に数回以上ある | 受診を検討 |
| 昼間の頻尿が続くが他症状はない | 生活習慣を見直しつつ受診を検討 |
何科に行けばよいか迷う場合は、まず泌尿器科または男性専門クリニックを受診するのが適切です。
薬に頼らない頻尿治療という新しい手段
お悩み男性
編集部
頻尿の治療というと薬をイメージする方が多いですが、原因によっては薬以外のアプローチが根本的な改善につながることがあります。
Dクリニックが提供する機器治療を紹介します。
骨盤底筋を鍛える「スターフォーマー」とはどんな治療か

スターフォーマーは、高強度テスラ磁気刺激(HITS™)によって骨盤底の深層筋や神経に直接働きかける医療機器です。服を着たまま専用チェアに座るだけで施術を受けられ、自分では意識してトレーニングしにくい深部の骨盤底筋にアプローチできます。1回の施術は約20分で、麻酔は不要です。
- 痛みや不快感がほとんどない
- 着替え不要で短時間で受けられる
- 過活動膀胱や軽度の尿もれに効果が期待できる
- 骨盤底筋の衰えが気になる30代・40代にも適している
治療スケジュール:週1〜2回×4週間(計8回)が1クールの目安です。
費用:1回13,200円(税込)、8回セット79,200円(税込・1回あたり9,900円)。都度払いにも対応しています。
※スターフォーマーは自由診療です。リスク・副作用:ごくまれに治療後の筋肉痛やだるさが生じることがありますが、重篤な副作用の報告はありません。対応院:Dクリニック東京
スターフォーマー治療について詳しく見る
お悩み男性
まとめ
頻尿の原因は年代によって大きく異なります。20代はストレスや生活習慣、30代は骨盤底筋の衰え、40代はホルモン変化や前立腺の変化、50代以降は前立腺肥大症や内科的疾患と、年代ごとにアプローチすべき方向が変わります。
「加齢だから仕方ない」と決めつけず、まず原因を正しく把握することが、生活の質を守ることに直結します。気になる症状がある方は、Dクリニックでの専門的な診察と、スターフォーマーによる薬に頼らない機器治療という手段もぜひ検討してみてください。







