朝立ちしないのはなぜ?原因・セルフチェック・対策をご紹介
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このコラムのポイント
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加齢、ストレス、男性更年期障害、動脈硬化などが原因で、健康状態のバロメーターとなる
朝立ちの回数が減った場合は、生活習慣の見直しが効果的
生活習慣の改善で改善されない場合は、専門クリニックでの検査や治療が推奨される
「最近朝立ちしていないかも・・・」
このように朝立ちの回数が減り不安な方は多いのではないでしょうか。朝立ちは男性なら誰でも起こる現象ですが、実は健康のバロメーターでもあるのです。この記事では朝立ちの回数が減ってしまう原因やセルフチェック、対策などについて詳しく解説します。
朝立ちの回数が減る原因とは
朝立ちの回数が減る主な4つの原因について見ていきます。朝立ちの回数が減った人は、まずは下記の原因に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
加齢
朝立ちをはじめ性欲に大きく関わるのが男性ホルモン「テストステロン」です。テストステロンは睡眠中に作られることが多いのですが、年齢を重ねると睡眠時間が短くなったり、睡眠リズムが乱れたりするため、テストステロンを作る能力が衰えてしまいます。
ストレス・疲労
ストレスはテストステロンの生成に大きな影響を与えます。過度なストレスはテストステロンを作らないよう作用するCRF(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)の生成を促してしまうのです。
ストレスは身体にとって「命の危険」と捉えられるため、子孫を残すために必要な男性ホルモンの分泌を後回しにしてしまいます。テストステロンはリラックス状態でしか分泌されないため、ハードな仕事でストレスが溜まっている方は朝立ちしにくいかもしれません。
また、疲労が蓄積すると勃起に必要な副交感神経よりも交感神経が優位になり、朝立ちの回数が減ってしまいます。ただし、ストレスや疲労による朝立ちの減少は一時的な問題のことが多いです。
男性更年期障害(LOH症候群)
テストステロンは加齢によって分泌量が減少しますが、その影響で身体的・精神的・性的にさまざまな症状が現れることを「男性更年期障害」と呼びます。男性更年期障害の性的な症状にED(勃起不全)が含まれており、朝立ちの減少もその一つです。
男性更年期障害は朝立ちの回数が減るだけでなく、性欲の減少や筋肉量の低下、やる気が起きない、記憶力の低下など、心と体にさまざまな影響を与えます。また、のぼせ、めまい、イライラなどの症状も現れるため、ひどい場合は日常生活にも大きな影響を与えてしまうのです。下記のような症状がある場合は、男性更年期障害を疑うようにしましょう。
- 全身の倦怠感
- やる気がでない
- 寝つきが悪い
- 夜中に何度も目が覚める
- イライラしやすくなった
- 火照る
- 大量に汗をかく
- 無気力
- 憂うつ
- 性欲がなくなった
- 頭痛や肩こりがひどい
ED(動脈硬化)
EDは性行為を行うのに満足な勃起が得られない状態か、勃起状態が長く続かない状態を指します。実はEDは動脈硬化の初期症状ともいわれており、朝立ちの減少は動脈硬化のサインかもしれません。
動脈硬化は悪玉コレステロールが血管壁に溜まることで血管の壁が厚く硬くなります。その結果、血栓ができたり血流が悪くなったりして、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすことがあるのです。
動脈硬化は細い血管から症状が現れ始めるといわれており、陰茎は最も影響を受けやすいと考えられています。陰茎の動脈は直径1〜2mmと細いため、動脈硬化が起こると陰茎の血流が阻害され満足いく勃起ができなくなるのです。
十分な睡眠やストレス解消ができているにも関わらず朝立ちの回数が減った場合は、動脈硬化が隠れているかもしれません。動脈硬化はあらゆる重篤な病気にも繋がるため、朝立ちの回数が減ったことを軽く考えず、きちんと検査や治療を受けるようにしましょう。
そもそも朝立ち(夜間勃起現象)とは
健康的な男性は睡眠中にも勃起を繰り返します。これを「夜間勃起現象(nocturnal penile tumescence;:NPT)」と呼び、朝立ちはこの一環です。まずは朝立ちがどのようにして起こるのか、朝立ちのメカニズムについて見ていきましょう。
レム睡眠(浅い眠り)中に起こる生理現象
睡眠には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」の2種類があります。通常は90分1セットで二つの睡眠を交互に繰り返し朝の目覚めを迎えているのです。
夜間勃起現象は浅い眠りの「レム睡眠」中に起こります。レム睡眠のたびに勃起は起こっており、健康な男性なら誰にでも起こるのです。最後のレム睡眠のタイミングで目覚めたときの勃起が「朝立ち」となります。
レム睡眠中は眠っているにも関わらず、目がキョロキョロと動いています。簡単にいうと「身体は休んでいるのに頭は動いている」状態のため、夢を見ることや夜中に目が覚めることもあるのです。また、金縛りになるのもレム睡眠中といわれています。
生殖機能を維持する「試運転」
睡眠中に勃起したり、朝起きたら勃起していたりするのは、性欲とは関係のない自然現象です。身体が自動的に行う「試運転」とも考えられていますが、なぜ試運転が必要なのでしょうか。
例えば、筋肉は使わないと萎縮し柔軟性を失っていきます。骨折したときをイメージするとわかりやすいですが、しばらくギプスで固定していると、ギプスが取れたあとは筋肉が衰えているためいきなり全力で動かすことはできません。元の状態になるまでにはリハビリやトレーニングが必要になり、数週間〜数ヶ月ほどかかる場合もあります。
勃起も筋肉や海綿体(陰茎のスポンジのような組織)などが関係していますが、しばらく勃起していないと筋肉が衰え必要なタイミングで勃起できなくなるのです。そのため、ED(勃起不全)が長期化すると治るまでにも長期間必要になってしまいます。
セックスやマスターベーションを行わなければ勃起する機会はなくなってしまいますが、それでも生殖機能を維持できるよう、睡眠中に自動的に勃起を繰り返しているのが夜間勃起現象です。夜間勃起現象は必要なタイミングで勃起できるよう「試運転」としての重要な役割を持っています。
朝立ちセルフチェック
「朝立ちが減ったかも」と思ったら、まずは朝立ちチェックをしてみましょう。ここでは2つのセルフチェック方法をご紹介します。
朝立ちに気づく頻度をチェック
まずは朝立ちにどれくらい気づくかチェックしてみましょう。
- ほぼ毎日(または2日に1回)朝立ちがある:安心レベル
- 朝立ちにときどき気づく:注意
- 朝立ちにほとんど気づかない、全く気づかない:要注意
まずは1週間朝立ちをしているか確認してみてください。少なくとも2日に1回のペースで朝立ちしていれば安心といえるでしょう。ときどき気づく場合は少し注意が必要です。ほとんど気づかない、全く気づかない場合は何らかの対策が必要になるでしょう。
スタンプテスト
朝立ちは夜間勃起現象の一環で、朝起きたときに勃起している状態のことを指します。朝立ちが減った=EDの可能性が考えられますが、実際には夜間勃起現象は起こっており、たまたま朝の勃起には気づけていないというケースもあるため、朝立ちがないからといって一概にEDとは言い切れません。
夜間勃起現象が起こっているかをチェックする「スタンプテスト」と呼ばれる検査があるため、不安な方はやってみましょう。
<やり方>
①縦に繋がった切手を陰茎に巻き付けて就寝する
②起床時に切手がミシン部で切れているかを確認する
夜間に勃起していれば切手のミシン部が切れますが、勃起していなければ切手はそのままの状態です。夜間の勃起を確認できる簡単なチェック方法のため、朝立ちが少なくなった方は一度取り組んでみてください。
朝立ちが減った場合の対処法
朝立ちの回数が減ったときにできる7つの対処法をご紹介します。
栄養バランスのとれた食生活
朝立ちの回数が減ったら、まずは食生活を見直してみましょう。栄養バランスが偏っていると血液がドロドロになって動脈硬化が進み、陰茎への血流が悪くなってしまいます。特にジャンクフードには脂質が多いため食べる回数には気をつけましょう。
また、高カロリーな食事にも注意が必要です。高脂質・高カロリーな食事は、肥満・メタボリックシンドローム・糖尿病の方のED発症リスクを高めてしまいます。
EDの予防や改善には下記の食材を取り入れるとよいでしょう。
栄養素 | 含有食品 |
---|---|
亜鉛 | 牡蠣・レバー |
シトルリン | スイカ・メロン・きゅうり |
DHA・EPA | サンマ・鯖 |
ビタミンE | アボカド・アーモンド |
適度な運動と筋トレ
EDの予防や改善には適度な運動や筋トレも重要です。運動不足は内臓脂肪の増加に繋がるため、動脈硬化を進行させてしまいEDの原因となります。また、運動不足は肥満・高血圧・糖尿病にも繋がるため、無理のない範囲で運動を取り入れることが大切です。
有酸素運動(ウォーキングやジョギング)を習慣にするのがよいでしょう。毎日の運動が難しい場合は、エスカレーターの代わりに階段を使う、1駅分歩くなど、毎日の行動を見直してみるのもおすすめです。スクワットは全身の筋肉を使うトレーニングのため、効率よく運動ができます。
睡眠時間を確保する
睡眠時間の確保もEDの予防や改善に効果的です。テストステロンや性機能に関わるホルモンは睡眠中に分泌されることが多いため、最低でも6〜7時間ほどの睡眠時間は確保しましょう。日本人は働きすぎといわれており、睡眠時間も大変短いです。
しかし、睡眠はEDの改善だけでなく心と体の健康にも大きく関わるため、この機会に見直してみましょう。また、睡眠時間だけでなく、睡眠の質を上げることも大切です。自分に合う枕を使う、寝る前にはスマホを見ないなど、ぐっすりと眠れる環境を整えましょう。
ストレスを発散する
ストレスはテストステロンの分泌量を減少させてしまう大きな要因となります。蓄積されたストレスは自律神経のバランスを乱し、性欲低下やEDの原因になるのです。そのため、ストレスは適度に発散するようにしましょう。
リラックスできる時間を作る、買い物をする、趣味に没頭するなど、心地良いと思える時間を作ってください。また、適度な運動はストレス発散だけでなく動脈硬化の予防にもなるため一石二鳥です。まずは自分に合ったストレス解消方法を探し、こまめにストレスを発散するようにしてください。
お酒はほどほどに
お酒を飲みすぎると肥満や動脈硬化に繋がり、EDの原因になるといわれているため、ほどほどにしておきましょう。アルコールの種類別の摂取目安量をお伝えしますので、ご自身の飲酒量と比べてみてください。
お酒の種類(アルコール度数) | 摂取量の目安(1日) | 具体的な量 |
---|---|---|
ビール(5%) | 500ml | 中瓶1本 or ロング缶 |
ワイン(12%) | 200ml | グラス2杯弱 |
焼酎(25%) | 100ml | グラス1/2杯 |
ウイスキー(43%) | 60ml | ダブル1杯 |
タバコは控える
タバコには血管収縮や動脈硬化を引き起こすニコチンが含まれており、EDの原因になります。そのため、EDを予防・改善するためには禁煙することが重要です。禁煙は身体の健康にも良い影響を与え、脳卒中や心筋梗塞などのリスクも下げることができます。
クリニックで相談する
朝立ちの回数が減ったらまずは生活習慣を見直すことが重要ですが、それでも改善されない場合はクリニックで相談しましょう。男性更年期障害や動脈硬化などの病気が隠れている可能性があります。
男性更年期障害は日常生活にも影響することがあり、動脈硬化は命に関わる病気に繋がるのです。どちらも早期発見・早期治療が重要なため、まずはクリニックで検査だけでも受けるようにしましょう。
Dクリニックの男性更年期治療の特徴
当院の男性更年期外来で受けられる検査や治療について詳しくお伝えします。朝立ちの回数が減ったとお悩みの方は、まずはお気軽に当院までご相談ください。
「男性力ドック」で原因をチェック
<検査内容>
体組成計:身長・体重・体脂肪率・筋肉量・体水分量・BMI・腹囲・胸囲・首周り等
握力測定:筋力や運動機能を示すバロメーターとして測定
血液検査:男性ホルモン(テストステロン)を中心とした血液検査
超音波骨密度検査:かかとの骨による骨密度判定
PWV検査:血管年齢、動脈硬化度の検査
2D:4D検査:両掌のコピーを撮り、男性ホルモンとの関係性を診る
「男性力ドック」は、身体的・精神的・性的な側面から男性更年期障害を総合的に判断する当院独自の検査方法です。朝立ちの回数の減少は男性更年期障害の可能性があり、検査を受けることで原因が特定できるため適切な治療を受けられます。
男性ホルモンを増やす「テストステロン補充療法」
朝立ちの減少はテストステロンの分泌量の低下が主な原因ですが、テストステロンを外から補う方法が「テストステロン補充療法」です。テストステロンを補うことで若かった頃のような状態に近づきます。当院で行うテストステロン補充療法は「エナルモン注射(エナルモンデポー)」と「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」の2種類です。
<エナルモン注射(エナルモンデポー)>
エナルモン注射(エナルモンデポー)は副作用が少なく、多くの患者様に選ばれているテストステロン補充療法です。3~4週間に1回の筋肉注射を繰り返し行います。
<テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)>
テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)は、塗り薬タイプのテストステロン補充療法です。注射に比べるとゆるやかに作用し、手軽に使用できるのが特徴といえます。
テストステロン値を高める「服薬療法」
内服薬や漢方薬を使用するのが服薬療法です。軽度〜中度の男性更年期障害に使用されることが多く、症状に合った薬が処方されます。
- マイスリー:寝つきが良くなる
- 補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう):疲れやすい体質を改善する
- クロミッド:テストステロンの分泌を促す
- ノベルジン:亜鉛不足を解消する
当院では上記4種類の内服薬・漢方薬を処方しております。
満足いく性行為を叶える「ED治療」
当院ではEDを改善する2つの治療方法をご用意しております。満足いく性行為ができない方はお気軽にご相談ください。
<ED治療機器(レノーヴァ)>
レノーヴァは陰茎に衝撃波を照射する機械です。血管を新生することで血流が良くなり、EDを改善する効果が期待できます。
<ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)>
ED治療薬は性行為前に服用することで勃起を持続させる効果が期待できます。薬によって効果の持続期間や硬さなどに差があるため、患者様のご希望に合わせて処方いたします。
朝立ちの頻度に悩んだらDクリニックまでご相談ください
朝立ちの回数が減ると、男性としての力が衰えているのではないかと心配になる方も多いです。しかし、年齢とともに朝立ちの回数が減るのは一般的なことで、何らおかしなことではありません。
ただし、朝立ちの減少の裏には動脈硬化などの病気が隠れている場合や、男性更年期障害を発症しているケースもあります。特に男性更年期障害は男性の心・身体・性に悪影響を及ぼし、日常生活に影響することもあるのです。
朝立ちが減ったかも?と思ったら、まずは当院の男性力ドックを受け、朝立ちが減った理由や男性更年期障害の可能性を確認してみましょう。男性更年期障害の可能性がある場合は、適切な治療を受けることで若かった頃のようなエネルギッシュな毎日を送ることが可能です。朝立ちは男性の健康のバロメーターとなるため、異変を感じた方や不安な方はまずは当院までご相談ください。