男性でもめまいは起こる?めまいの原因と男性更年期障害の関係について

このコラムのポイント

  • めまいは男女問わず誰にでも起こる一般的な症状だが、時に脳梗塞や脳腫瘍など重篤な疾患の兆候となることもある。

  • 男性のめまいは更年期障害が原因の場合もあり、テストステロン低下による精神的・身体的・性的症状と関連している可能性がある。

  • Dクリニックでは男性力ドックによる総合的な診断と、テストステロン補充療法やED治療など、個別に適した治療法を提供している。

「最近めまいがする頻度が増えた」「めまいがひどい」このようにお悩みの男性は大勢いらっしゃいます。めまいは女性に多そうなイメージですが、実は誰にでも起こる症状です。この記事では、めまいのタイプやめまいが起こる原因、対策について解説いたします。また、男性更年期障害とめまいの関係性についてもお伝えいたします。

男性でもめまいは起こる?

めまいは女性の悩みというイメージが強いですが、男性でも起こることはあるのでしょうか。まずはめまいについて詳しく見ていきましょう。

めまいは誰にでも起こる症状です

めまいは誰にでも起こります。一生のうちで経験しない人はいないといわれるほど一般的な症状です。めまいの原因は年齢や性別の差があるといわれており、原因に合わせた対処が必要となります。

突然めまいが起こったら「安静」にすること

めまいはいつ、どこで起こるかわかりません。めまいが起こったらまずは横になり、安静に過ごしましょう。車の運転中にめまいが起こった場合はすぐに車を停め、症状が落ち着くまで待つようにしてください。20〜30分経ってもめまいが治らず、手足の痺れやろれつが回らないなどの症状が現れた場合は、脳の異常によってめまいが生じているかもしれません。強いめまいや行動不能に陥るような症状がある場合は救急車を呼びましょう。

めまいは4つのタイプに分けられる

めまいは症状によって4つのタイプに分けられそれぞれ原因も異なります。

回転性めまい(目の前の景色がグルグル回って見える)

目の前の景色や人がグルグルと回って見えるのは「回転性めまい」です。回転性めまいは突然起こり、吐き気・耳鳴り・耳が詰まった感じ(耳閉感)などが同時に起こるケースもあります。
回転性めまいの主な原因は「良性発作性頭位めまい症」「前庭神経炎」「メニエール病」などの耳の病気です。

動揺性めまい(体がフワフワする)

身体がフワフワと浮いているような感覚になるのが「動揺性めまい」です。動揺性めまいは突然起こる場合と徐々に症状が現れる場合があります。
動揺性めまいは「良性発作性頭位めまい症」「メニエール病」「脳梗塞」「脳腫瘍」「脊髄小脳変性症」などが主な原因として考えられています。

動揺視(物が揺れているように見える)

止まっているはずの物が揺れて見えるのが「動揺視」です。動揺視の主な原因には「脳腫瘍(眼窩腫瘍)」「心臓疾患」などがあります。また、眼精疲労が原因のこともあります。

立ちくらみ(目の前が暗くなる・フラつく)

立ちくらみは立ち上がったときにクラッとしたり、フラついたり、目の前が暗くなったりする症状です。立ちくらみの主な原因は「低血圧」「起立性調節障害」「貧血」「不整脈」などで、低血圧の方や子どもに多いといわれています。

めまいを伴う怖い病気

めまいは誰にでも起こる一般的な症状ですが、実は怖い病気が隠されている場合もあります。めまいを伴う3つの病気について見ていきましょう。

脳梗塞

脳の血管が詰まってしまうのが「脳梗塞」です。動脈硬化によって血管が細くなり、血栓が生じることで起こります。めまい以外に「身体の片側の麻痺」「ろれつが回らない」「身体に力が入らない」「物が二重に見える」などの症状が現れた場合は注意が必要です。

脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋骨の中に腫瘍ができる疾患です。めまいの他には「身体の片側の麻痺」「吐き気」「嘔吐」「強烈な頭痛」「意識障害」などが起こります。

くも膜下出血

脳を包む「くも膜」の血管が破れて出血している状態がくも膜下出血です。めまいの他に「吐き気」「嘔吐」「強烈な頭痛」「意識障害」などが起こります。

男性のめまいは更年期障害が原因のことも

男性のめまいは更年期障害が原因のこともあります。更年期障害は女性の病気というイメージが強いですが、実は男性でも起こるのです。めまい以外に下記のような症状がある場合は男性更年期障害を疑いましょう。

めまい以外のこんな症状には要注意

  • なんとなくだるい
  • やる気が出ない
  • 性欲が減った

加齢に伴いこのような症状が現れるようになった場合は、更年期障害が原因かもしれません。更年期障害は「心」「身体」「性」にさまざまな影響を与え、上記以外にもあらゆる症状が現れます。詳しい症状に関しては次項をご確認ください。

男性更年期障害とは

男性の更年期障害の症状や原因について解説していきます。

症状〜男性の心・身体・性に影響を与える〜

精神的な症状

  • やる気が出ない
  • 集中力の低下
  • イライラ
  • うつ
  • 不安

身体的な症状

  • 疲労感
  • 筋力低下
  • メタボリックシンドローム
  • ホットフラッシュ(発汗・ほてり)
  • 不眠

性的な症状

  • ED
  • 性欲減退

男性更年期障害は、男性の「心」「身体」「性」にさまざまな影響を与えます。やる気がなくなり仕事に影響が出たり、なんとなくだるくて動くのが億劫になったりと、日常生活にも影響が出てしまいます。また、怠惰な人と勘違いされやすい症状が多いため、周囲の理解を得にくいのも男性更年期障害の特徴です。さらに、性欲がなくなりEDを発症する方もいらっしゃいます。

原因〜加齢・ストレス・生活習慣の乱れ〜


男性の更年期障害は、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が減少することで起こります。テストステロンには気持ちを前向きにしたり、男性らしい筋肉質な身体を作ったり、性機能を高めたりする働きがあり、男性が男性らしくいるために重要な働きを持っています。
テストステロンは20〜30歳が分泌量のピークとなり、それ以降は加齢やストレスによって減少していくため、同時に男性らしさも失われてしまうのです。その結果、更年期障害を発症してしまいます。

Dクリニックの男性更年期障害治療について

当院では男性の更年期障害を専門で治療しております。当院で行う検査や治療について詳しく見ていきましょう。

男性力ドック

<検査内容>
体組成計:身長・体重・体脂肪率・筋肉量・体水分量・BMI・腹囲・胸囲・首周り等
握力測定:筋力や運動機能を示すバロメーターとして測定
血液検査:男性ホルモン(テストステロン)を中心とした血液検査
超音波骨密度検査:かかとの骨による骨密度判定
PWV検査:血管年齢、動脈硬化度の検査
2D:4D検査:両掌のコピーを撮り、男性ホルモンとの関係性を診る

男性更年期障害が疑われる場合は、当院オリジナルの検査「男性力ドック」を受けていただきます。男性力ドックでは、男性更年期障害を「精神的」「身体的」「性的」な側面から数値化し、男性更年期障害を総合的に判断・評価します。男性更年期障害の原因を見極めることで、お一人おひとりにあった治療ができるのです。

テストステロン補充療法

加齢やストレスによって減少したテストステロンを補うのが「テストステロン補充療法」です。男性更年期障害だけでなく、ED(勃起不全)の治療にも使用されます。
当院では、患者様の症状やご希望に合わせて「エナルモン注射(エナルモンデポー)」と「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」を用いてテストステロンを補います。

<エナルモン注射(エナルモンデポー)>


「エナルモン注射(エナルモンデポー)」は筋肉注射によってテストステロンを補う治療方法です。副作用が少なく日本でも多くの患者様に選ばれています。注射の頻度は3〜4週間に1回です。

<テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)>


注射よりも緩やかに作用するのが「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」です。ご自宅で手軽に使用できるのが魅力といえます。

服薬療法(内服薬・漢方薬)


当院の服薬療法では、内服薬と漢方薬を処方いたします。男性更年期障害の軽度〜中度の方に使用することが多く、重度の方はテストステロン補充療法が選択されます。内服薬や漢方薬は症状に合わせて処方させていただきます。

  • マイスリー:寝つきが良くなる
  • 補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう):疲れやすい体質を改善する
  • クロミッド:テストステロンの分泌を促す
  • ノベルジン:亜鉛不足を解消する
  • ED治療

    男性更年期障害の症状の一つにED治療があります。当院は患者様の症状やご希望に合わせて3つの方法でED治療を行っております。性行為に自信がなくなってしまった方や、満足いく性行為をしたい方はお気軽にご相談ください。

    <ED治療機器(レノーヴァ)>


    レノーヴァは陰茎に衝撃波を照射することで、新しい血管を新生する治療です。血管が増え血流が良くなることでED改善に繋がります。

    <ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)>


    ED治療薬は性行為前に服用する薬です。勃起状態を持続させるために服用します。薬の種類によって効果の持続期間や硬さは異なるため、患者様のご希望に合わせて選んでいただきます。

    <エレマックス>

    Eremax(エレマックス)は当院のオリジナルED治療薬です。タダラフィルとトンカットアリが含まれており「血管内皮機能の改善」「男性ホルモンの増加」をサポートします。男性更年期障害の「精神的」「身体的」「性的」な症状のいずれにも効果が期待できるのも特徴です。ED治療薬のように性行為前に服用するのではなく、いつでも勃起する状態になりたい方に適しています。

    めまいや心身の不調にお悩みの方はDクリニックまでご相談ください

    男性でめまいに悩んでいる方は、もしかしたら更年期障害が原因かもしれません。若い頃は何もなかったのに、年齢とともにめまいが生じるようになったという方は、一度当院までご相談ください。また、めまい以外にもやる気が出ない、疲れやすい、性欲が減ったなどの症状がある方は男性更年期障害の可能性が高いです。男性更年期障害は日常生活にも大きな影響を与えるため、早めに治療を開始するほうがよいでしょう。自然治癒しないことも多いため、毎日をイキイキと元気に過ごすためにも治療を受けることをおすすめします。