(厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」を参考に編集部作成)
妻にあたることが増えたら、男性更年期のサインかも?原因や対処法を解説
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このコラムのポイント
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妻への八つ当たりや暴力、仕事への意欲低下といった症状は男性更年期障害の可能性がある
男性ホルモンの低下はうつ・不眠・ED・筋力低下など多岐にわたる症状を引き起こす
医療的治療や、運動・食事・休息といった生活改善で症状緩和が可能
最近、夫が些細なことで怒ったり、イライラすることが増えたと感じていませんか?もしかしたら、それは「男性更年期障害」が原因かもしれません。
この記事では、男性更年期障害の原因や症状、そして家庭でできる対処法や病院での治療法について詳しく解説していきます。この記事を通して、男性更年期障害について正しく理解することで、夫の症状を和らげ、より良い夫婦関係を築くことができるでしょう。
「妻にあたることが増えた」は男性更年期障害のサインかも
女性の更年期障害はよく知られていますが、男性にも更年期障害があることをご存じでしょうか。男性更年期障害は、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少が主な原因となり、心身に様々な不調が現れる病気です。

2022年の厚労省のデータによると、20歳から39歳の男性の過半数が男性更年期障害のことを「知らない」と回答していました。
潜在的な患者数はおよそ600万人いると言われていますが、男性更年期障害を知らないことから、適切な診断や治療がされていないと考えられています。本人も気づかないうちに進行していることが多く、周囲の人が異変に気づくことも重要です。
以前はそんなことがなかったのに、些細なことで怒りっぽくなったり、八つ当たりや暴力といった異変がある場合、それは男性更年期障害の症状の一つかもしれません。
また、仕事や趣味への意欲が低下したり、疲れやすくなったりする鬱のような症状も、男性更年期障害の典型的な症状です。
男性更年期の原因はテストステロンの低下

男性更年期は、男性ホルモンの一種であるテストステロンの減少が主な原因と言われています。テストステロンは、筋肉や骨の形成、性欲などに関わる重要なホルモンです。
加齢に伴い、このテストステロンの分泌量が低下することで、様々な心身の不調が現れることがあります。一般的に40歳代から徐々に減少し始め、50歳代以降に更年期症状を自覚する方が多いようです。
男性にも更年期の代表的な症状(イライラ、不眠、疲労感、EDなど)
「以前は気にならなかった些細なことでイライラする」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝起きた時から体がだるく感じる」
「性欲が減退した」
「性行為の途中で萎えてしまった」
これらの症状は、男性更年期障害によるものかもしれません。
男性更年期の症状は、女性の更年期症状と似ている部分もありますが、男性特有の症状も見られます。主な症状としては、精神的な症状と身体的な症状、そして性機能に関する症状に分けられます。
精神的な症状
- うつ症状
- イライラ
- 疲労感
- 集中力の低下
- 不眠
身体的な症状
- ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・多汗)
- 筋肉痛
- 関節痛
- 腰痛
- 筋力の低下
- 動悸・息切れ
- 肥満
- 不定愁訴
性機能に関する症状
- 勃起障害
- 射精障害
- 性欲の減退
- 頻尿
特に精神症状や性機能に関する症状は、日常生活に支障をきたすだけでなく、夫婦関係にも影響を与える可能性があります。少しでも「更年期障害かもしれない」と感じたら、まずはきちんと検査をしてみることが重要です。
男性更年期障害かもと思ったら「男性ホルモン検査」で検査しよう

男性更年期障害の診断は、問診、身体診察、血液やホルモンの検査によって総合的に行われます。主に血液検査でテストステロンの値を測定し、基準値より低い場合に男性更年期障害を疑われることが多いです。
メンズヘルス専門のDクリニックでは、「男性ホルモン検査」という検査を実施しており、男性力に関する多面的な診断をしてもらうことが可能です。男性更年期障害はもちろん、男性力の総合的な評価を行います。
男性ホルモン検査の具体的な検査内容は下記の5つです。

体組成計:身長・体重・体脂肪率・筋肉量・体水分量・BMI・腹囲・胸囲・首周り等
血液検査:男性ホルモンを中心とした血液検査
PWV検査:血管年齢、動脈硬化度検査
超音波骨密度検査:踵骨による骨密度判定
握力測定:筋力および運動機能を示すバロメーターとして測定
「男性ホルモン検査」では、一般的な身体測定に加えて、注射での血液採取をメインに検査を行います。男性ホルモン(テストステロン)は朝に最大値となるため、午前中に検査するのが特徴です。
万が一、治療が必要と判断された場合は、ホルモン補充療法や服薬療法など、患者様にあった治療法で症状を軽減し、日々充実した生活を送れるように診療を行います。
原因不明の不調に悩んでいる方や、男性としての自信がなくなってきた方、男性更年期障害かもしれないと感じている方は、ぜひDクリニックの「男性ホルモン検査」を受けてみてください。
男性ホルモン検査
を受ける
お金をかけずに日常的にできる男性更年期への具体的な対処法
ここでは、男性更年期への具体的な対処法として、適度な運動、食生活の改善、適度な休息の3つに焦点を当てて解説します。
対処法1|適度な運動
適度な運動は、男性ホルモンの分泌を促進し、ストレス解消にも効果的です。例えば、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、心肺機能を向上させ、血行を促進します。また、筋力トレーニングは、筋肉量を維持し、基礎代謝を高めるのに効果的です。
また、運動は気分の落ち込みや不安感の軽減にも役立ちます。週に3回、30分程度のウォーキングをするだけでも、気分転換になり、ストレス解消につながるでしょう。
対処法2|食生活の改善
バランスの取れた食事は、健康維持に不可欠です。特に、男性ホルモンの材料となるタンパク質や亜鉛、ビタミンを積極的に摂取することが推奨されます。
例えば、大豆製品に含まれるイソフラボンは、男性ホルモンに似た働きをすると言われています。また、肉や魚、卵などのタンパク質は、筋肉の維持にも効果的です。
さらに、野菜や果物を多く摂取することで、ビタミンやミネラルを補給し、体の調子を整えることができます。特に緑黄色野菜には、抗酸化作用のあるビタミンが豊富に含まれているため、積極的に摂取しましょう。
対処法3|適度な休息を取る
十分な睡眠は、ホルモンバランスを整え、疲労回復に効果的です。例えば、毎日7〜8時間の睡眠を確保することで、心身の健康を維持することができます。また、入浴や読書、音楽鑑賞など、自分に合った方法でリラックスすることで、心身を休めることができます。
さらに、趣味や娯楽を楽しむことも、ストレス解消に効果的です。例えば、スポーツや旅行、映画鑑賞など、自分が楽しめる活動に時間を費やすことで、気分転換になり、心身の健康を保つことができるでしょう。
病院でできる男性更年期の治療方法
病院に行くことで受けられる男性更年期の治療法は、主に以下の3つです。
治療方法1|テストステロン補充療法

男性更年期障害の治療として最もメジャーなのが、テストステロン補充療法です。注射、塗り薬など、さまざまな方法があり、不足している男性ホルモンを薬で補います。血中のテストステロン値が通常よりも低い方に適した治療法です。
市販で売られているホルモン剤もありますが、男性ホルモン補充治療は副作用などのリスクも考慮して行う必要があります。検査や医師の診断のないまま使用するのは大変危険ですので、自己判断で使用せず病院に相談しましょう。
テストステロン補充療法を
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治療方法2|内服による症状改善

男性更年期の症状に合わせて、内服薬を処方する場合があります。例えば、精神症状が強い場合は抗うつ薬や抗不安薬。性機能に関する症状が強い場合はED治療薬などを処方します。また、漢方薬を組み合わせる場合もあるでしょう。
Dクリニックには、独自に開発した男性更年期障害の症状改善を目的とする薬剤があります。それが「エレマックス」です。
低用量のタダラフィル(シアリスの有効成分と同じ)と高配合のトンカットアリで、ベースとなる男性力をアップすることができます。
エレマックスを
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治療方法3|レノーヴァによるED治療

ED(勃起不全)は、男性更年期の症状の一つとして現れることがあります。ED治療薬を服用することでも性機能を取り戻すことができますが、服用しているタイミングでしか効果を実感することができません。
そこでおすすめしたいのが、EDの根本治療が可能な「レノーヴァ」です。レノーヴァは、男性器に直接衝撃波を当てることで、その海綿体(勃起時に血液を溜める組織)を揺すり、刺激します。
血管そのものを若返らせるのに効果的で、EDの根本的な問題である血流不足に直接アプローチし、勃起機能を回復する助けとなります。
他の治療と併用することも可能ですので、興味がある方はぜひ一度体験してみてください。
レノーヴァを
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男性更年期かもと感じたら、まずはDクリニックにご相談ください

男性更年期は、女性の更年期と比べて認知度が低く、自分自身でも気づきにくいものです。しかし、40代以降の男性の多くが経験する可能性があり、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。
もし、ご自身やパートナーに「男性更年期かも?」と感じる症状があるなら、まずはDクリニックにご相談ください。Dクリニックは、男性更年期に対応可能なメンズヘルス専門のクリニックとして、多くの患者様の治療に携わってきました。
経験豊富な医師が丁寧に問診を行い、「男性ホルモン検査」を通じて5つの検査結果から総合的に診断することが可能です。
男性更年期の症状は、疲労感、意欲の低下、性欲減退、睡眠障害など多岐にわたります。これらの症状は、他の病気の可能性もあるため、自己判断せずに専門医に相談することが大切です。
男性更年期は、適切な治療によって症状を改善し、生活の質を向上させることができます。「男性更年期かも?」と感じたら、一人で悩まずに、まずはDクリニックにご相談ください。
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まとめ
最近、些細なことで怒りやすかったり、イライラすることが増えたと感じたら、それは男性更年期障害のサインかもしれません。男性更年期障害は、男性ホルモンのテストステロンの低下が原因で、イライラや不眠、疲労感、EDなどの症状を引き起こします。
もし男性更年期障害で悩んでいるなら、まずは生活習慣の見直しから始めてみましょう。適度な運動やバランスの取れた食事、質の高い睡眠を確保することが大切です。
症状が改善しない場合は、病院で専門的な治療を受けることもできます。テストステロン補充療法や薬物療法など、様々な治療法があるので、医師に相談して適切な治療法を見つけましょう。
男性更年期障害は、決して恥ずかしいことではありません。適切な対処をすることで症状は改善し、夫婦関係も良好に保てます。関係が修復できなくなる前に、きちんと検査をして治療をすることが重要です。