男性更年期障害は何歳から?原因や症状、おすすめの治療法を徹底解説

このコラムのポイント

  • 40代後半から発症が多く、潜在患者数は約600万人と言われている

  • 精神症状、身体症状、性機能障害の3種類の症状が特徴

  • 治療法は男性ホルモン補充療法、漢方薬による治療、ED治療などさまざま

社会では、まだなかなか認知されていない「男性更年期障害」。男性更年期障害は、「イライラする」「やる気が出ない」などさまざまな症状が現れます。更年期障害は女性だけの病気だと思い、症状が現れていてもただの不調と感じて見過ごしてしまうこともあるでしょう。

症状が悪化すると、他の病気を併発する可能性もあるため、男性更年期障害ならではの特徴や注意すべきポイントをチェックして早期改善を目指しましょう。

男性も更年期障害になる?潜在的な患者数はおよそ600万人

更年期障害というと女性の病気というイメージがありますが、実は違うのです。近年では男性でも発症することがわかってきています。

(厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」を参考に編集部作成)

2022年の厚労省のデータによると、20歳から39歳の男性の過半数が男性更年期障害のことを「知らない」と回答していました。潜在的な患者数はおよそ600万人とも言われていますが、そのほとんどは診断も治療もされていないと考えられています。

ここでは、男性更年期障害(LOH症候群)の原因や特徴について解説します。

男性更年期障害の原因は男性ホルモン(テストステロン)の減少

女性の更年期障害は、閉経10年前後に起こる女性ホルモンの急激な減少が原因ですが、男性の場合は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因です。

男性ホルモンはたくましい体を作ったり、意欲を高めたりと心身に大きな影響を与えているため、減少するとさまざまな体の不調を感じるようになります。また、性機能や認知機能、気分障害や内臓脂肪の増加などにも影響することが分かっています。

特に、仕事上のストレスや生活環境の変化と重なることで、イライラが募り、家族や配偶者に対して攻撃的な態度をとってしまうことも少なくありません。「以前は温厚だったのに急に怒鳴るようになった」「いきなり奥さんに手をあげるようになった」というケースもあります。「最近、様子がおかしい」と周りが感じ取ることも、男性更年期障害の重要なサインです。

男性更年期障害は日常的な不調や他の病気と症状が非常に似ているため、発症していることに気づかない場合もあります。人によって症状の現れ方や度合いも異なるので、自分の症状をしっかりと見極めることが重要です。

参考:J-Stage「男性更年期障害(LOH症候群)

男性更年期を発症するのは40代後半が多い

男性ホルモンは20歳をピークに加齢とともに徐々に減少していき、一般的には40代後半から症状を感じる方が多いようです。しかし、減少の度合いは個人差があるため、30代で発症する方もいれば、60代を超えてから症状が現れる方もいて本当にさまざまです。

更年期というと「中高年層」というイメージが先行しがちですが、年齢の目安というものはありません。もともとの体質や置かれた環境によって若年層でも発症することがあります。

女性の更年期障害との違いは長期間続くこと

女性の場合は閉経による急激なホルモンバランスの変化によって不調が起こるため、更年期が過ぎると症状が軽くなり、平均5年程度で症状は治まってきます。

しかし男性の場合は女性の更年期障害とは異なり、長期間症状が続くこともあります。適切な治療を行わずに40代〜70代まで症状に苦しんだという方も少なくないため、体の不調を感じたら早めに対策をとりましょう。

男性更年期障害の症状は大きく分けて3種類

男性更年期障害にはどのような症状があるのか確認してみましょう。

男性更年期障害の特徴として、精神面での症状が特に目立つことが挙げられます。上記画像のデータによると、最も多く見られる症状は「集中力の低下」で44.3%の方が経験していました。

続いて「無気力」が43.8%、「不眠」が37.6%と高い割合を示しています。また、「不安感」も30.9%と比較的多く見られ、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があることが分かります。

男性更年期障害の症状は、大きく分けて「精神機能障害」「身体機能障害」「性機能障害」の3つです。それぞれの症状について、より詳しく見ていきましょう。

精神機能障害|うつ症状やイライラ、集中力の低下など

【代表的な精神症状】

  • うつ症状
  • イライラ
  • 疲労感
  • 集中力の低下
  • 不眠

男性ホルモンは闘争心や意欲を掻き立てる働きがあることから、分泌量が減少するとさまざまな精神症状が現れます。

ホルモンバランスが悪くなることで自律神経が乱れ、不安感や憂うつ感、無気力などのうつ症状や睡眠障害が起こる場合もあります。男性更年期障害の症状を、仕事や人間関係からくるストレスや不調と勘違いしてしまうケースもあるので注意しましょう。

身体機能障害|ほてりやのぼせ、筋肉痛など

【代表的な身体症状】

  • ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・多汗)
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • 腰痛
  • 筋力の低下
  • 動悸・息切れ
  • 肥満
  • 不定愁訴

男性ホルモンは筋肉や骨を作る作用があるため、分泌量の減少によって筋力が低下します。内臓脂肪も増加させることからお腹がポッコリと出た肥満体型になることもあります。

また、症状が悪化すると、高血圧や動脈硬化、狭心症など他の病気を併発する原因にもなるので、早めに症状を把握して対策をとりましょう。

性機能障害|勃起障害や射精障害、性欲の減退など

【代表的な性機能症状】

  • 勃起障害
  • 射精障害
  • 性欲の減退
  • 頻尿

男性ホルモンには性欲を高めたり、勃起を促したりする作用があります。「勃起する時間が短くなった」「朝立ちの回数が減った」などの性機能障害を感じたら、男性ホルモンの減少を疑ってみましょう。

また、トイレが近くなるなど頻尿の症状を感じている方も注意が必要です。性機能の悩みはなかなか人に相談しにくいですが、適切な治療を行うことで早期的な改善が期待できます。まずは原因をしっかりと突き止めるためにも、専門病院に相談してみましょう。

男性更年期障害チェック

男性更年期障害の症状と自分の症状が一致しているかセルフチェックしてみましょう。該当する症状が3つ以上あるという方は、早めに病院を受診することをおすすめします。

  • 体調が総合的に優れない
  • 寝つきが悪い・眠りが浅いなど睡眠の悩みがある
  • ヒゲが伸びるのが遅くなった
  • 疲れやすくなった
  • 性欲が低下した
  • 怒りっぽくなった
  • 朝立ちが減った
  • どん底にいるような悲しい気分になる
  • 関節痛や筋肉痛がある
  • 突然体が熱くなったり、汗が止まらないことがある

男性ホルモン(テストステロン)を減少させる3つの要因

男性ホルモンは加齢だけでなく、ライフスタイルの影響によっても減少が加速することがあります。どのような要因があるか見ていきましょう。

要因1|肥満と運動不足

肥満や運動不足は男性ホルモンの低下を招き、男性更年期障害を発症する確率を高める可能性があります。肥満を解消して、筋肉量をあげることは男性更年期障害の予防にもつながるため、運動する機会が少ない方は、適度な運動をしましょう。

男性ホルモンの分泌量を増やすには、軽いジョギングやウォーキングなどがおすすめです。激しい運動は男性ホルモンを低下させる原因になるので注意しましょう。

要因2|たばことアルコール

喫煙は男性ホルモンを増やすといわれていますが、内臓脂肪の増加やEDなどの原因にもなります。更年期障害だけでなく、さまざまな病気のリスクを高めるため注意が必要です。

過度なアルコール摂取も男性ホルモンの生成に影響を与えたり、高血圧や糖尿病などを発症させるきっかけになりかねません。健康的に過ごすためにも、たばこの吸いすぎ、アルコールの飲み過ぎはやめましょう。

要因3|ストレスや生活習慣の乱れ

ストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、男性ホルモンの減少を加速させる原因になります。このような生活習慣の乱れは自律神経にも影響を与え、心身ともにあらゆる不調が起こる可能性があります。

働き盛りの中高年男性にとって、ストレスや生活習慣の乱れは改善しにくい場合もあるでしょう。改善ポイントがわからない場合は、病院に相談して専門的なアドバイスを受けるのがおすすめです。

病院で男性更年期障害を改善する治療法

男性更年期障害を改善する代表的な治療法には「テストステロン(男性ホルモン)補充治療」や「服薬療法」などがあります。

ここでは、それぞれの治療法の詳細や特徴を解説します。

治療法1|テストステロン(男性ホルモン)補充治療

テストステロン(男性ホルモン)補充治療は40歳以上で男性更年期障害の症状があり、血中のテストステロン値が通常よりも低い方に適した治療法です。

注射や塗り薬などでテストステロンを身体に補給することで、加齢や病気によるテストステロンの低下に対応することができます。当院が提供しているテストステロン補充療法は以下の3種類です。

テストステロン注射
(エナルモンデポー)
副作用は比較的少なく、多くの医療機関で採用されている信頼性の高い治療法です。確実な投与が可能なことから、多くの患者さんに選ばれています。
テストステロンクリーム
(アンドロフォルテクリーム)
皮膚から吸収させるタイプの外用薬です。注射と比較すると効果の発現は緩やかですが、身体への負担が少ないのが特徴です。
テストステロンGEL 皮膚から吸収させる外用薬です。塗布部位による吸収量が高く、特に陰嚢への塗布は前腕内側と比べて約42倍もの吸収量があるとされています。

市販で売られているホルモン剤もありますが、男性ホルモン補充治療は副作用などのリスクも考慮して行う必要があります。検査や医師の診断のないまま使用するのは大変危険ですので、自己判断で使用せず病院に相談しましょう。

テストステロン補充療法を
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治療法2|漢方薬

症状を緩和するには、漢方薬での治療も効果的です。漢方薬はテストステロン値がそれほど低くない場合に用いることで、症状が改善するケースがあります。

また、体への負担や副作用のリスクが少なく、持病があるなどの理由でテストステロン(男性ホルモン)補充治療ができない方にも適した治療法です。

当院では、「補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう)」と呼ばれる漢方薬を主に処方しています。気力や体力がない、食欲がない、だるいなどの症状がある方に適しており、男性更年期障害の「疲れやすい」という症状に効果が期待できます。

漢方薬には生薬の調合によってさまざまな種類があり、症状に合わせて選ぶことができ、複合的な症状の改善にも役立ちます。ただし、体質に合った漢方薬を的確に判断する必要がありますので、医師の指示に従って服用しましょう。

治療法3|更年期性EDの根本治療「レノーヴァ」

更年期性EDの根本治療を目指すなら、低強度衝撃波治療を用いた革新的なED治療法「レノーヴァ」がおすすめです。

レノーヴァは、男性器に衝撃波を当てることで、その海綿体(勃起時に血液を溜める組織)を揺すり、刺激します。

海綿体が刺激されると、新しい血管を作る細胞増殖因子が放出され、男性器内に新たな血管が生成され、血管そのものを若返らせるのに効果的です。

EDの根本的な問題である血流不足に直接アプローチし、勃起機能を回復する助けとなります。 低出力の衝撃波を男性器に照射することで血管を新生し、男性器に送り込まれる血流を増やすことでEDを改善します。

レノーヴァを
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下記の動画で実際に施術を受けている様子を見ることができます。

治療法4|毎日服用タイプの更年期治療薬「エレマックス」

「エレマックス」は、Dクリニックが独自に開発した男性更年期障害の症状改善を目的とする薬剤です。

低用量のタダラフィル(シアリスの有効成分と同じ)と高配合のトンカットアリで、ベースとなる男性力をアップすることができます。30日分の30カプセルが8,800円。初回限定価格なら25%OFFの6,600円でお求めいただけます。

エレマックスを
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Dクリニックでは症状を見極めて効果的な治療を行っています!

男性更年期障害は内科や泌尿器科、精神科などで診察を受けることができますが、多様な症状を正しく判断するには、男性更年期障害の知識が深く、症例実績の多い専門病院を受診するのがおすすめです。

男性更年期障害の専門外来のあるDクリニックでは、詳しい検査や、男性更年期障害に詳しい専門医師が診察によって症状を見極めます。

「身体的」「精神的」「性的」側面から患者様の男性力を数値化する「男性ホルモン検査」で、不調の原因を探り正確に判断します。その症状にそれぞれに合った治療法を提案しますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

全国6拠点(札幌・東京・新宿・名古屋・大阪・福岡)に展開していますので、より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方はぜひ一度ご相談ください。

▶正しい検査でタイプに合った最善の治療を行う専門病院

男性更年期障害の症状は個人差があるため、一人ひとりに合った治療法を行うことが大切です。

症状によってはテストステロン(男性ホルモン)補充治療で根本的な解決を目指しながら、漢方薬を補助的に併用したり、性機能の症状がある方にはED治療薬(PDE5阻害剤)、うつ症状のある方には抗うつ薬での治療を合わせて行う場合もあります。

まずは専門クリニックで正しい検査を受けて、自分に最も適した治療を行いましょう。

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