男性更年期障害は漢方薬で治療できる?漢方薬の効果について|

このコラムのポイント

  • 男性更年期障害の軽度〜中度の症状に漢方薬が効果的

  • Dクリニックでは補中益気湯エキスを処方し、疲れやすさなどの症状改善に使用

  • 漢方薬以外にもテストステロン補充療法やED治療など、多様な治療法を提供

男性更年期障害に漢方薬が効くのか気になっている方は多いでしょう。この記事では、男性更年期障害治療で用いられる漢方薬の種類や当院の男性更年期障害の治療内容について詳しく解説いたします。

男性更年期障害は漢方薬で治療できる?

そもそも男性更年期障害は漢方薬で治療ができるのでしょうか。まずは漢方薬がどのようなシーンで用いられるのか、一般的な薬とは何が違うのか見ていきましょう。

軽度〜中度の男性更年期障害に適用される

漢方薬は男性更年期障害の軽度〜中度の場合に使用されます。男性更年期障害には「発汗」「ほてり」「メタボリックシンドローム」「イライラ」「やる気が出ない」「不眠」「性機能の低下」など、身体的・精神的・性的なさまざまな不調を引き起こします。

症状が軽度の場合は生活習慣の改善から始め、必要に応じて漢方薬や内服薬で治療することが多いです。症状が重度の場合にはテストステロンを直接体内に取り込む補充療法(注射・塗り薬)が選択されます。

漢方薬と一般的な薬の違いは成分

薬の種類 特徴
漢方薬 複数種類の成分からできている
一般的な薬 単一の有効成分からできている

漢方薬と一般的な薬の大きな違いは成分です。漢方薬は植物・動物・鉱物などのさまざまな自然界にある生薬を混ぜて煎じているため、あらゆる症状に働きかけます。また、緩やかに効いていくことが多いですが、服用した瞬間から効果を発揮するものもあります。

対して一般的な薬は基本的には一つの有効成分からできているため、特定の細胞や臓器に働きかけ「熱を下げる」「痛みを取る」「血圧を下げる」など、一つの症状や病気に作用します。

漢方薬は自然治癒力を高めトラブルの根本から改善していく伝統医学

漢方は人間がもともと持っている自然治癒力を高めます。対処療法ではなくトラブルの根本から改善していく伝統医学となり、長期間服用しながら体質を改善していきます。

副作用が少なく原因のわからない病気にも対応できることがあるため、男性更年期障害にも効果的だと考えられています。

Dクリニックで処方する男性更年期障害の漢方薬

当院では「補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう)」と呼ばれる漢方薬を処方しております。補中益気湯エキスの効果について詳しくお伝えいたします。

補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう)

<効果>

  • 胃腸の消化や吸収を整える
  • 疲れやすい体を改善する

補中益気湯エキスは男性更年期障害の「疲れやすい」という症状に対して働きかけます。気力や体力がない、食欲がない、だるいなどの症状がある方に適した漢方薬です。

<服用できないケース>

  • 病気を治療中の方
  • 薬によるかゆみ・発疹・発赤が生じたことのある方

上記に当てはまる方は事前に医師にご相談ください。

漢方薬について詳しくはこちら

漢方薬の飲み方

食前(食事の30分前)または食間(食事と食事の間)の空腹時

漢方薬は基本的に食事の前や食事と食事の間(食事から2時間後)の空腹時に服用します。しかし、空腹時の服用で胃もたれする場合や、食前・食間に飲み忘れた場合は、食後に服用してもかまいません。

また、顆粒の漢方薬はコップに半分くらい入れたお湯に溶かして飲むと有効成分の吸収率が高くなるといわれています。毎回お湯に溶かすのが難しい場合はそのまま飲んでも問題ありません。

漢方薬と一般的な薬の併用は問題ないといわれていますが、飲み合わせに注意が必要なケースもあるため、服用中の薬がある方は医師に相談してください。

なお、漢方薬の効果は数週間〜数ヶ月ほどで現れることがあります。効果をすぐに感じられないからと服用量を増やしたり、途中でやめたりするのは避けましょう。飲み忘れがあっても2回分を一度に服用しないでください。

漢方薬の副作用

漢方薬は比較的副作用が少ないですが、ゼロではありません。補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう)の主な副作用は下記の通りです。副作用が生じた場合はすぐに使用を中止し、医師に相談してください。

副作用

  • かゆみ
  • 発疹
  • 発赤

重大な副作用

  • 間質性肺炎

    コンコンとした乾いた咳、発熱、息切れ、息苦しさが急に現れ持続する。

  • 肝機能障害

    かゆみ・発疹・発熱・黄疸・褐色の尿・倦怠感・食欲不振などが生じる。

Dクリニックの男性更年期障害の治療について

当院では漢方薬の処方以外に「テストステロン補充療法」「服薬治療(内服薬・漢方薬)」「ED治療」の3つの方法によって男性更年期障害を治療しております。当院の男性更年期治療について詳しく見ていきましょう。

テストステロン補充療法

テストステロン補充療法は、テストステロンを注射や塗り薬で直接体内に取り込む治療です。体内のテストステロン量が増えることで、若々しくエネルギッシュな状態に近づきます。

当院では「エナルモン注射(エナルモンデポー)」と「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」を使用しており、患者様の男性更年期障害の症状やご希望に合わせて処方させていただきます。

<エナルモン注射(エナルモンデポー)>

エナルモン注射(エナルモンデポー)は、3〜4週間に1回の筋肉注射によってテストステロンを補う治療です。副作用が少なく日本でも多くの患者様に選ばれております。

<テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)>

注射に比べて緩やかに作用するのがテストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)です。手軽に使用できるのが魅力といえます。

服薬療法(内服薬・漢方薬)

当院では漢方薬だけでなく内服薬を処方するケースもあります。当院では4種類の内服薬・漢方薬を患者様の症状に合わせて処方いたします。

  • マイスリー:寝つきを良くする
  • 補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう):疲れやすい体質を改善する
  • クロミッド:男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促す
  • ノベルジン:亜鉛不足を解消する

ED治療

男性更年期障害の症状の一つにED(勃起不全)があります。当院ではEDに対し3つの治療方法をご用意しており、患者様の症状やご希望に合わせた治療が可能です。満足いく性行為ができないとお悩みの方はお気軽にご相談ください。

<ED治療機器(レノーヴァ)>

レノーヴァは陰茎に衝撃波を照射する治療方法です。陰茎内に新しい血管が作られ、そこに血液が流れることで血流が良くなり、EDの改善に働きかけます。

<ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)>

勃起を持続させるために服用するのがED治療薬です。性行為前に服用しますが、薬の種類によって効果の持続期間や硬さなどが異なるため、ご希望に合わせて処方させていただきます。

<エレマックス>

Eremax(エレマックス)とは、タダラフィルとトンカットアリを組み合わせた当院オリジナルのED治療薬です。「血管内皮機能の改善」と「男性ホルモンの増加」によって、男性更年期障害の症状を緩和させます。

性行為前にED治療薬を服用するのではなく、いつでも勃起できる状態を目指したい方に適した薬です。なお、毎日服用することで、男性更年期障害の精神的・身体的・性的症状のいずれにも効果が期待できます。

男性力を総合的に判断するDクリニックの「男性力ドック」とは

<検査内容>
体組成計:身長・体重・体脂肪率・筋肉量・体水分量・BMI・腹囲・胸囲・首周り等
握力測定:筋力や運動機能を示すバロメーターとして測定
血液検査:男性ホルモン(テストステロン)を中心とした血液検査
超音波骨密度検査:かかとの骨による骨密度判定
PWV検査:血管年齢、動脈硬化度の検査
2D:4D検査:両掌のコピーを撮り、男性ホルモンとの関係性を診る

当院では男性更年期障害が疑われる方に「男性力ドック」をお受けいただいております。男性力ドックは、男性更年期障害を精神的・身体的・性的な側面から数値化し、総合的に判断・評価する当院独自の検査方法です。

男性力ドックによって男性更年期障害の原因を突き止め、お一人おひとりにあった治療を行っていきます。

男性更年期障害が疑われたらDクリニックまでご相談ください

男性更年期障害は誰にでも起こる可能性のある疾患です。なんとなく体がだるい、やる気が起きない、筋肉が減ってきた、性欲がなくなってきたというのは、男性更年期障害が原因かもしれません。

男性更年期障害は終わりがわかりにくく、自力での改善は困難です。少しでも気になる症状がある方は、男性更年期障害を専門で治療している当院までご相談ください。悩みを解消し、毎日をイキイキと前向きに過ごせるサポートをさせていただきます。

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