なにが効果的?男性更年期障害の改善方法とサプリメントを選ぶ条件
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このコラムのポイント
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男性更年期障害は男性ホルモン減少が原因で、身体・精神・性機能に多様な症状が現れる。
適切な睡眠、食事、運動習慣の改善が予防・改善に効果的。サプリメントも補助的に活用可能。
症状に応じて専門医による適切な診断とホルモン補充療法やカウンセリングなどの治療が重要。
「イライラする」「やる気が出ない」「疲れやすくなった」その症状の原因は男性更年期障害かもしれません。
男性更年期障害は体やメンタル、男性機能などあらゆるところに不調をもたらし、症状が悪化すると他の病気を引き起こす可能性もあります。生活に大きな支障が出る前に、改善方法や効果的なサプリメントを選ぶ条件、病院での治療法を確認しておきましょう。
1.男性更年期障害の症状
男性更年期障害(LOH症候群)を発症すると、身体やメンタル・男性機能にさまざまな症状が現れます。ここでは、具体的にどんな症状が起こるのか見てみましょう。
1-1.身体に起こる症状
身体的症状として代表的なものがこちらです。
- 頭痛
- めまい
- 身体の冷え
- ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗など)
- 耳鳴り
- 肩こり
- 筋力低下
- 疲労感
更年期障害の症状には、急に顔が熱くなったり、のぼせたようになるホットフラッシュがあります。女性の更年期障害でよく見られる症状ですが、男性更年期障害の場合も起こります。他にも筋力が低下したり、疲労を感じやすくなることから、動くのが辛くなり仕事や日常生活に支障が出る場合もあるようです。
1-2.メンタルに起こる症状
メンタルに起こる症状には次のようなものがあります。
- やる気が出ない
- イライラする
- パニックになりやすい
- 眠れない
- うつ
- 記憶力の低下
- 集中力の低下
- 食欲不振
自律神経に影響を与えることから、イライラしたり、うつ状態になったりと、男性更年期障害はメンタルに起こる症状も多い病気です。症状がうつ病と似ていることから、正しい治療を行わずに症状が悪化してしまう場合もあります。
仕事で忙しくストレスを感じることが多い方は、メンタルに変化があっても疲れのせいにしてしまいがちです。少しでも異常を感じたら専門医師に診察してもらいましょう。
1-3.男性機能に起こる症状
男性更年期障害特有の男性機能に起こる症状もあります。
- 勃起障害(ED)
- 性欲減退
- 朝立ちがない
- 頻尿
勃起障害や朝立ちがないなどの性機能の低下は、男性更年期障害によって起こる症状です。加齢や精神的なストレスのせいだと思い込んでしまう方も多いですが、正しく症状を判断し、適切な治療を行うことで改善が期待できます。
2.男性更年期障害の原因
さまざまな症状が起こる原因は、テストステロン(男性ホルモン)の減少が関わっています。テストステロンは何をきっかけに減ってしまうのでしょうか。
2-1.年齢を重ねてテストステロンが減少する
男性ホルモンのテストステロンは、男らしい身体を作り、メンタルや男性機能を高めるように作用しています。
テストステロンは20代をピークに加齢ととも減少していきますが、このテストステロンの減少によって起こる症状が「男性更年期障害」です。減少の度合いには個人差があり、テストステロンは徐々に減っていくことから症状に気づきにくい傾向があります。
2-2.生活習慣やストレスがテストステロンを減少させる
テストステロンは加齢だけでなく、不規則な生活習慣やストレスに影響を受けて減少することがあります。
そのため、日頃から健康を意識した生活を送ることが男性更年期障害の予防・改善につながります。まずは自分の生活スタイルを振り返り、改善ポイントをチェックしてみましょう。
3.男性更年期障害を改善させる生活習慣
症状を改善するには、生活習慣を整えることが大切です。ここでは、日頃から意識しておきたい3つのチェックポイントをお伝えします。
3-1.睡眠をしっかりとる
テストステロンは眠っている間に分泌が促され、早朝に最も分泌量が多くなります。睡眠不足になると分泌が減少して、男性更年期障害のリスクを高めることにつながります。
深い眠りは疲労回復やストレスの軽減に役立つため、しっかりと睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとることが大切です。
3-2.テストステロンを産生する食事
テストステロン値を効果的に高める食材を摂り入れることで、男性更年期障害の改善が期待できます。
【テストステロンの産生に役立つ食材と栄養】
- 肉類、卵、魚、乳製品など(タンパク質)
- アボカド・赤身肉・オリーブオイル・アーモンドなど(脂質)
- ニンニクや玉ねぎ、ニラなど(含硫化合物)
タンパク質と含硫化合物(硫黄を含む化合物)を含んだ食材を一緒に食べると、テストステロンが増えやすくなります。栄養バランスを考えて上手に摂り入れてみましょう。
3-3.軽い運動が脳や身体に刺激を与える
睡眠・食事と合わせて適度な運動も行いましょう。ウォーキングや軽いジョギングなどは脳や身体に刺激を与えてテストステロンを増やすといわれています。さらに、運動をすることでうつ症状の緩和、筋力アップにもつながります。
ただし、激しすぎる運動は逆効果となり、テストステロンが減少してしまうので注意が必要です。体力が落ちている時は怪我もしやすいので、無理のない運動を続けましょう。
4.男性更年期障害に効くサプリメントはどう選ぶべき?
症状を緩和するためにサプリメントを活用する方法もあります。ここでは、サプリメントを選ぶポイントを見てみましょう。
4-1.配合されている成分を確認する
男性更年期障害に効果的な成分がこちらです。
- セレン
- 亜鉛
- トンカットアリ
- マカ
- ビタミンD
トンカットアリはマレーシア原産のハーブで、テストステロンを増やす働きがあるといわれています。マカは精力剤の成分としても有名ですが、勃起不全など男性機能の症状改善に役立てることができます。
まずは自分に合った商品を選べるように、配合されている成分を確認してみましょう。
4-2.国内製造の安全性の高い商品
サプリメントは安全性や品質を自分でチェックする必要があります。
海外製のサプリメントには日本では認められていない医薬成分を含んでいたり、偽物が出回っていることもあるようです。そのため、安心して摂取したいのであれば国内製造された安全性の高い商品を選ぶのがおすすめです。
商品の原材料や製造工程管理、添加物の安全性を必ず確認して購入しましょう。
4-3.自分にとって無理のない価格
サプリメントは薬ではなく、栄養を摂取して健康をサポートするものです。そのため、摂取したからといって、すぐに効果が現れるわけではありません。日々の栄養補給として継続的に摂取することが大切ですので、自分にとって続けやすい価格の商品を選ぶようにしましょう。
5.病院で治療を受ける場合はどんなことをする?
病院では血液検査や尿検査などからテストステロン値を測定し、男性更年期障害の治療を行うことができます。ここでは、主な治療法について解説します。
5-1.ホルモン補充療法による治療
女性の更年期障害の場合、女性ホルモン剤を使った「ホルモン補充療法」があります。同じく男性更年期障害の治療法でも、注射や塗り薬などでテストステロンを補い、ホルモンバランスを整えるホルモン補充療法を行うのが通常です。
注射の場合は2〜4週間ごとにホルモン投与をして補充するため、通院が少ないのがメリットです。塗り薬は投与が簡単で、テストステロンが安定しやすいメリットがあります。
ただし、前立腺がん、中等度以上の前立腺肥大症など、他の病気のある方はホルモン補充療法が行えないことがあります。自分に合った治療を行うためにも、専門医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。
5-2.カウンセリングによる治療
男性更年期障害の症状が出始めるのは40代前後が一般的ですが、この世代は仕事の忙しさから不規則な生活を送っていたり、ストレスを溜めこんでしまいがちです。
一般病院の心療内科や男性更年期障害の専門外来では、生活改善のアドバイスを含めたカウンセリングによる治療も行っていることがあります。ひとりで悩みを抱えずに、まずは気軽に専門医師に相談してみましょう。
6.Dクリニックでは症状別に適切な治療を行っています!
男性更年期障害の症状は人によって異なるため、それぞれの症状に合わせて適切な治療を行うことが重要です。Dクリニックでは、総合的な検査に加え、経験や実績の豊富な専門医師の診察によって症状を見極め、適切な治療を行います。倦怠感や疲労感があったり、理由なく気分が落ち込んでいたりする方は、治療を行うことで改善される可能性があります。
男性更年期障害は自己判断が難しい病気ですので、不調を感じたらお気軽にお問い合わせください。まずは原因をクリアにして、充実した毎日を取り戻しましょう。より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニック東京の男性更年期外来」をご覧ください。
▶それぞれの症状を見極めて最善の治療を目指す専門病院
男性更年期障害の症状は多岐にわたるため、一般病院では正しく診断されないケースもあります。もちろん症状に合わせて泌尿器科や内科・心療内科で治療ができますが、複合的に症状が起きている方、メンタルや男性機能の悩みを一般病院では相談しにくいという方は、男性の悩みに詳しい専門病院に相談されることをおすすめします。
男性更年期障害は症状が悪化する前に対策をとることが大切です。自分に合った最善の治療を行い、健康的な毎日を過ごしましょう。