【あなたは大丈夫?】放っておくと危険な男性更年期障害3つの症状
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このコラムのポイント
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男性更年期障害は男性ホルモン減少が原因で、身体・精神・性機能に多様な症状が現れる。
症状改善にはストレス解消、生活習慣の見直し、適度な運動など日常的なケアが重要。
専門医による適切な診断と個別化治療が効果的。費用や治療内容の相談も可能な専門クリニックがおすすめ。
女性の病気として知られる更年期障害ですが、近年では男性にも起こることが認知されてきています。男性更年期障害は体や心、性機能にさまざまな症状が現れ、悪化すると他の病気を引き起こす可能性もあります。
「疲れやすい」「性欲が湧かない」「イライラする」など体に不調を感じている方は、男性更年期障害で起こる症状やセルフケア、病院でできる治療についてチェックしてみましょう。
1.男性更年期障害とは

男性更年期障害には、テストステロン(男性ホルモン)が大きく関わっています。発症の原因や症状が現れやすい年齢、テストステロン量の変化について確認しておきましょう。
1-1.年齢を重ねることで起こる?
テストステロン(男性ホルモン)の減少を原因に、さまざまな症状が起こるのが「男性更年期障害(LOH症候群)」です。テストステロンは筋力や生殖機能、闘争心など男性らしさを作るホルモンとされ、減少することで体や心、性的な部分で症状が現れます。
女性更年期障害の原因となるエストロゲン(女性ホルモン)は、閉経前後に急激に減少しますが、テストステロンは20代をピークに徐々に減少していくため、年齢を重ねることで男性更年期障害になる可能性は高くなります。テストステロンが減少する度合いには個人差があり、早い人では40代から更年期障害の症状を感じる場合もあるようです。
1-2.1日でテストステロン量は変化する
女性の更年期障害の原因となるエストロゲンは1日中同じ量が分泌されていますが、テストステロンは1日のうちに分泌量が変化します。これを「日内変動」といい、テストステロンは眠っている間に作られることから、朝に最も高く夕方には低くなります。そのため、病院でテストステロン値を測定する時は、午前中に行うのが一般的です。
他にも、ストレスを感じるとストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され、テストステロンが減少する大きな原因になるといわれています。仕事や人間関係などでイライラすることが多い方は、テストステロンの減少を促してしまう場合もあるので注意しましょう。
2.代表的な男性更年期障害3つの症状

男性更年期障害になるとどんな症状が現れるのでしょうか。代表的な3つの症状を見てみましょう。
2-1.体に起きる症状
次に挙げるものが代表的な身体的症状です。
【代表的な身体的症状】
- 疲労感や倦怠感
- 筋力低下
- 多汗
- 肩こり
- 体の冷え
- 頭痛
- めまい
- 耳鳴り
男性更年期障害の症状で多いのが、疲労感や倦怠感です。テストステロンの減少によって筋肉量も低下するため、ちょっとした運動がつらく感じることがあります。
ホルモンバランスの乱れは自律神経に影響を与えるため、頭痛やめまい、耳鳴りなどが起こることも。テストステロンの減少は動脈硬化や心筋梗塞、メタボなど他の病気を引き起こす危険もあるので、男性更年期障害に当てはまる症状を感じたら早めに専門医師に相談しましょう。
2-2.精神的な症状
精神的な症状として認められているものがこちらです。
【代表的な精神的症状】
- ゆううつ感
- イライラ
- 不安感
- 集中力の低下
- 意欲の減退
- 睡眠障害(寝つきが悪い・すぐ目が覚める)
テストステロンが心に与える影響は大きく、減少することでイライラや集中力が続かないなどの症状が起こる場合があります。ゆううつ感や意欲の減退などのうつ症状はうつ病と間違いやすく、男性更年期障害と気づかない方もいます。心の変化は自己判断が難しいため、やはり詳しい専門医師に診断してもらうことが大切です。
2-3.性機能に現れる症状
次のような性機能の症状が起こることもあります。
【代表的な性機能の症状】
- ED(勃起障害)
- 性欲の減退
- 朝立ちの回数が少ない
- 頻尿
テストステロンは勃起を促す働きや、興奮作用のあるドーパミンを増やす働きがあるため、男性機能に大きな影響を与えます。性機能低下や性欲の減退が起こると、男性としての自信をなくしてしまったり、パートナーとの関係を悪くする原因にもなりかねません。
また、テストステロンが少ないと膀胱の柔軟性がなくなり、頻尿が起こることもあります。前立腺肥大症や前立腺がんはテストステロンと関わりがあり、減少することで発症のリスクが高くなるともいわれています。他の病気を発症させないためにも、性機能に異常を感じたら早めに診断を受けましょう。
3.男性更年期障害を改善させるセルフケア

不規則な生活習慣やストレスは症状を悪化させる原因になります。普段の生活でできるケア方法を実践して症状の改善を目指しましょう。
3-1.ストレスを解消する
テストステロンの減少を抑えるために、ストレスをためない生活を意識してください。人によってストレスの原因は異なるため、まずは自分がストレスに感じている原因を突き止めることが大切です。休息する時間を定期的に確保し、自分なりのストレス解消方法を見つけて気持ちに余裕を持てるようにましょう。
3-2.サプリメント・漢方薬などを使用する
男性更年期障害への認知度が高まり、ここ最近で増えて来ているのが男性用のサプリメントです。男性更年期障害に効果的といわれる成分には、亜鉛・トンカットアリ・ビタミンDなどがあり、サプリメントで補給することで改善をサポートしてくれます。また、男性更年期障害の治療には漢方薬が用いられることもあります。
漢方薬は体質や症状に合ったものを選ぶ必要があるので、使用する場合には専門医師に相談するのが賢明です。
3-3.生きがいを見つける
定年後など中高年になってから“生きがい”を感じられなくなると、男性更年期障害が発症する場合もあります。テストステロンを高めるには、生きがいを見つけることも大切です。
評価される趣味や、人と競い合うスポーツなどは症状の改善につながるといわれています。何もすることがないからと家に引きこもってしまわずに、自分がイキイキとしていられる場所を見つけてみましょう。
3-4.健康的な生活サイクル
睡眠不足や栄養が偏った食事、運動不足など、乱れた生活習慣は症状の悪化につながります。特に睡眠不足はストレスになるため、夜更かしが多い方はしっかりと睡眠時間を作りましょう。栄養バランスのよい食事を摂り、ウォーキングなど適度な運動を取り入れて、健康的な生活サイクルを送ることが大切です。
4.男性更年期障害を病院で治療する場合は?

男性更年期障害はセルフケアだけでなく、正しい治療を行うことで早期的に改善できます。ここでは、病院で受診するには何科に行けばいいのか、費用はどのくらいかかるのかを解説します。
4-1.病院は何科で受診すべき?
それぞれの症状に合わせて受診する診療科は異なります。
- 身体的な症状⇒内科
- 精神的な症状⇒精神科・心療内科
- 性機能の症状⇒泌尿器科
男性更年期障害の専門外来もあります。一般的な病院に相談しにくい時や、知識の深い専門医師に診断してもらいたい時には利用すると良いでしょう。
4-2.検査・治療の費用
病院では、血液検査や尿検査などで症状の原因をチェックしていきます。ホルモン低下による男性更年期障害と診断された時には、ホルモン補充療法(テストステロン注射)で治療するのが一般的です。
Dクリニック東京・Dクリニック大阪メンズでは、初診時に「男性ホルモン検査」という男性ホルモンに関する詳しい検査を行っています。具体的な費用はこちらです。
項目 | 料金 | 備考 |
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初回(男性ホルモン検査) | 33,000円(税込) | ドックの結果説明の料金を含みます。 |
2回目以降(診察+治療) | 11,000円(税込)(目安) | 治療内容、処方内容によっては金額が変わります。 |
治療費用は、症状の度合いによっても異なるため担当医師にご相談ください。
5.Dクリニックの男性更年期外来は症状の原因を総合的に診断し、適切な治療をご提案します。

ゆううつ感や倦怠感は加齢や日頃の疲れでも起こりやすいため、男性更年期障害の症状と気づかずに放置してしまう方も多いようです。適切な治療ができずに症状が悪化すると、仕事や人間関係に問題が生じる可能性もあります。
Dクリニック東京・Dクリニック大阪メンズでは総合的な診断のもと、患者様一人ひとりに適切な治療を行っています。治療内容だけでなく費用や薬の処方についてなど、どんなことでも相談いただけます。男性の悩みに関する知識や実績のある専門医師が診断いたしますので、少しでも症状に不安を感じたらお気軽にお問い合わせください。
症状・治療内容だけでなく費用についても相談できる専門病院
テストステロンが体に与える影響は大きく、分泌量が変化することでさまざまな病気の引き金になります。年齢や生活習慣などによっても不調を感じることから、男性更年期障害は自己判断しにくい病気です。まずは症状をしっかりと見極めるために、信頼できる専門病院で正しく診断してもらいましょう。
ただし、検査や治療法によっては費用が高額になる場合もあります。症状の診断、治療内容だけでなく、費用がどれくらいかかるのかもきちんと相談できる専門病院を選びましょう。より詳しく知りたい方や、男性更年期外来をご検討の方は「Dクリニックの男性更年期」をご覧ください。
