男性更年期障害に終わりのサインはある?症状や治療方法について|
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このコラムのポイント
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男性更年期障害には明確な終わりのサインがなく、治療しないと改善しない可能性がある
症状は身体的・精神的・性的な面で現れ、テストステロンの分泌量低下が主な原因
専門的な治療法としてテストステロン補充療法、服薬療法、ED治療などがあり、生活習慣の改善も重要
男性の更年期障害は最近になって注目されるようになってきた病気です。更年期障害は女性の病気というイメージを持つ方が多いですが、実は男性で悩んでいる方も大勢いらっしゃいます。では、男性更年期障害はいつ終わりを迎えるのでしょうか。この記事では、男性更年期障害の終わりのサインについてお伝えします。
男性更年期障害に終わりのサインはない!
結論からお伝えすると、男性更年期障害には終わりのサインがありません。女性の更年期障害は50代後半くらいになると症状が落ち着いていきますが、残念ながら男性の更年期障害は治療をしないと治らない場合もあるのです。
男性更年期障害の辛い症状がある方は、早めにクリニックで相談するほうがよいでしょう。
そもそも男性更年期障害とは
男性更年期障害にはさまざまな症状があり、発症する人としない人がいます。まずは男性更年期障害がどのような病気なのか詳しく見ていきましょう。起こる時期も終わる時期もわかりにくい
男性更年期障害の発症時期は個人差が大きいです。早い方は30代、遅い方は70代から起こることもあります。
また、40代以降になると誰にでも起こる可能性のある病気です。女性の更年期障害の時期は閉経(生理が終わること)が一つの目安になりますが、男性の場合は大きな変化がないため、始まったことに気付かないケースもあります。
さらに、明確な終わりがないのも男性更年期障害の特徴です。
男性更年期障害の症状
身体的な症状
- ホットフラッシュ(急な発汗・ほてり)
- 不眠
- 筋力低下
- メタボリックシンドローム
- 疲労感
- など
精神的な症状
- イライラ
- やる気が出ない
- 集中力の低下
- うつ
- 不安
- など
性的な症状
- ED
- 性欲減退
- など
男性更年期障害には「身体的」「精神的」「性的」な3つの症状が現れます。男性らしい体つきがどんどん崩れ、なんとなくだるいという状態が続きます。また、やる気が出ない、集中力の低下といった症状は怠惰に思われることがあり、周囲の人の理解を得るのが難しいのも特徴です。
さらに、性機能の低下によって性欲がなくなり、EDを発症するケースもあります。男性更年期障害はあらゆる側面から男性の生活に影響を与えてしまうのです。
男性更年期障害の原因とメカニズム

男性更年期障害の原因は、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量低下です。テストステロンは男性らしい体を作ったり、前向きな気持ちにしたり、性機能を高めたりと、男性にとってなくてはならない働きをします。
テストステロンは加齢やストレスによって減少するため、それに伴い「男性らしさ」が損なわれ、男性更年期障害を発症してしまうのです。
男性更年期障害になりやすい人
- 年齢を重ねている人
- 過度なストレスのある人
- 疲労が溜まっている人
- 真面目な人
- 几帳面な人
- 神経質な人
- 責任感が強い人
- 競争心が強い人
- 睡眠不足の人
上記に当てはまる人は男性更年期障害になりやすいといわれています。テストステロンは加齢だけでなくストレスが溜まることでも減少するため、日頃から強いストレスを感じている人は男性更年期障害になりやすいのです。
特に40代以降になると、仕事・家庭・親の介護など、あらゆるストレスを受けやすくなります。そのため、男性更年期障害は誰にでも起こりうる病気と考えられているのです。
男性更年期障害が疑われたら専門外来を受診しましょう
男性更年期障害は治療しなければ治らない可能性があります。そのため、症状が現れたら早めに病院を受診しましょう。
何科を受診すればよいか迷っている方は、男性更年期障害の専門外来がある病院を選ぶのがおすすめです。専門外来であればこれまでも多くの患者様に治療を行ってきた実績があるため、お一人おひとりに合った治療を提案してもらえます。
もしそのような専門外来が近くにない場合は、症状に合わせて内科・泌尿器科・心療内科などを受診するとよいでしょう。
カウンセリング予約はこちら
Dクリニックの男性更年期障害治療について
当院は男性更年期障害の専門外来のあるクリニックです。当院で行う男性更年期障害の治療について詳しくお伝えいたします。
男性更年期障害を総合的に診断する「男性ホルモン検査」

<検査内容>
- 体組成計:身長・体重・体脂肪率・筋肉量・体水分量・BMI・腹囲・胸囲・首周り等
- 握力測定:筋力や運動機能を示すバロメーターとして測定
- 血液検査:男性ホルモン(テストステロン)を中心とした血液検査
- 超音波骨密度検査:かかとの骨による骨密度判定
- PWV検査:血管年齢、動脈硬化度の検査
- 2D:4D検査:両掌のコピーを撮り、男性ホルモンとの関係性を診る
男性更年期障害を「身体的」「精神的」「性的」側面から数値化し、総合的な判断・評価をするのが当院で独自に行う検査の「男性ホルモン検査」です。
患者様のお身体の状態から男性更年期障害の原因を突き止め、お一人おひとりに合わせた治療をご提案いたします。
テストステロン補充療法
男性更年期障害の原因であるテストステロンの分泌量減少を解消するのが「テストステロン補充療法」です。注射や塗り薬によってテストステロンを直接体内に取り込み、ホルモンバランスの乱れを改善します。重症の男性更年期障害の方に用いられる治療方法です。
当院では「エナルモン注射(エナルモンデポー)」と「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」をご用意しており、症状やご希望に合わせて治療方法を選択いたします。
<エナルモン注射(エナルモンデポー)>

テストステロンを注射によって直接体内に取り込むのが「エナルモン注射(エナルモンデポー)」です。日本でも多くの患者様に選ばれており、副作用が比較的少ないのも特徴といえます。3〜4週間に1回の筋肉注射を繰り返し受けていただきます。
<テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)>

注射に比べて緩やかに作用するのが「テストステロンクリーム(アンドロフォルテクリーム)」です。手軽に使えるのが魅力といえます。
服薬療法

当院では内服薬や漢方薬を処方することもあります。特に男性更年期障害の軽度〜中度の方に使用することが多く、症状に合わせた薬を処方いたします。
- マイスリー:寝つきを良くする
- 補中益気湯エキス(ほちゅうえっきとう):疲れやすい体質を改善する
- クロミッド:テストステロンの分泌を促進する
- ノベルジン:亜鉛不足を解消する
当院では4種類の内服薬・漢方薬を用いて男性更年期障害の治療を行います。
ED治療
EDは男性更年期障害の症状の一つです。当院では3つのED治療をご用意しており、患者様の症状やご希望に合わせてご選択いただけます。性行為に自信がなくなった方はお気軽にご相談ください。
<ED治療機器(レノーヴァ)>

レノーヴァは衝撃波を陰茎に照射するED治療です。衝撃波によって陰茎内に新しい血管が作られるため、血流が良くなりEDの改善に繋がります。
<ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)>

性行為前に服用することで勃起の持続をサポートするのがED治療薬です。効果の持続期間や硬さは薬の種類によって異なるため、患者様のご希望に合わせて処方いたします。
<エレマックス>
Eremax(エレマックス)は当院オリジナルのED治療薬です。タダラフィルとトンカットアリを組み合わせることで「血管内皮機能の改善」と「男性ホルモンの増加」をサポートし、男性更年期障害の症状を和らげます。
毎日服用することで男性更年期障害の身体的・精神的・性的症状のいずれにも効果が期待できるため、性行為前にED治療薬を服用するのではなく、いつでも勃起できる状態に近づけたい方におすすめです。
男性更年期障害は日常生活の改善も重要
男性更年期障害の改善には日頃の生活習慣を見直すことも重要です。テストステロンの分泌量を増やすために、下記の点に注意し生活習慣を改めましょう。
食事
- 栄養バランスのとれた食生活
- アミノ酸(ニンニク・玉ねぎに含まれる)を摂取する
- お酒を飲み過ぎない
運動
- 簡単な筋トレをする(おすすめはスクワット)
睡眠
- 睡眠の質を上げる(枕を変える、寝る前にスマホやPCを見ない)
- 起床したら日光を浴びる
人間関係
- 友人と積極的に付き合い社会と繋がる場を作る
男性更年期障害はDクリニックまでご相談ください
加齢に伴い体調不良が続くと感じている方は、男性更年期障害を発症しているかもしれません。男性更年期障害は誰にでも起こる可能性があり、治療しなければ治らないこともあります。また、終わりのサインもないため辛い症状がずっと続くこともあるのです。
当院は男性更年期障害を専門で治療するクリニックのため、さまざまなお悩みを抱えた患者様が来院されます。なんとなくだるい、調子が悪いというのも、男性更年期障害が原因かもしれませんので、まずはお気軽にご相談ください。患者様のお悩みを親身になってお伺いし、少しでも毎日を元気にイキイキと過ごせるようサポートさせていただきます。